Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

「不惑」が訪れることはない

あなたは、学生時代の友だちと連絡を取っていますか。同窓会を企画したり、出席したりされていますか。

久しぶりに会う同窓生は、普段連絡を取り合うほどの親しさはないのに、懐かしい過去を共有している、不思議な存在です。あの頃の自分と今の自分。同じ長さの年月を経て、同窓生と自分の変化具合の差。同窓会は、そのつもりはなくとも、人生の来し方を考えさせられるイベントです。 

 

斉木香津さんの『40歳の言いわけ』

40歳になったクボケンこと久保健一が高校の同窓会を企画しますが、開始時刻になっても、誰もやってきません。

クボケンは、居酒屋でみんなの到着を待ちながら、高校時代を思い出します。卒業前にもらったラブレターをくれたのは誰だったのかなぁ。

その頃、出席予定だった同窓生たちは、人生の転機を迎えて足止めされています。ママ友との派閥争い、横領の発覚、夫の不倫、妻の暴力、遺産狙いの結婚。彼らに何があって、そして彼らがとった行動とは何だったでしょうか。

40歳の言いわけ

40代、若くないけれど年寄りでもない。中途半端な年代です。

クボケンは「三十歳のときよりはちょっとだけ世間のことがわかってきたし、三十歳のときよりは体力が衰えた分、落ち着いた感じはするけど、芯の部分がまだ子供っぽくて、それに気づくたびに、がっかりしちゃうんだよなあ」と溜息をつきます。

40代になっても迷いっぱなしで、この先、いくつになっても、悩みは尽きそうもありません。「四十にして惑わず」は、現実の実感ではなく、こうなったらいいという理想ではないかと思います。

日本人の平均寿命は年々伸びて、今ではもう女性は八十歳を超えています。いずれ男性も超えるでしょう。(中略)

四十歳まで生きてみて、間違ったなと気づいて生き方を変えても、まだ同じ長さの人生が残っているんですよ。

これは、クボケンが同窓会を開くきっかけとなった先生の言葉です。

寿命が80歳なら、40歳で折り返し。100歳なら、50歳で折り返し。

人生は、まだ半分もあるのか、半分しか残っていないのか、とらえ方はその人次第だけれど、結論は同じはず。あきらめるな!人生に悔いを残すな!!

 

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