Book In Life 迷子の本棚

テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています

独身女性がマンションを買う理由 ー衣・食・住の「住」

あなたのお住まいは、どんなところですか。今のお住まいを選んだ理由は何ですか。 

衣・食・住は、私たちが生活していく基礎と言われていますね。これまでに「食」が大切という記事を書きましたが、「住」はどうなのでしょうか。

きょうのテーマは、衣・食・住の「住」です。

  

黒野伸一さんの『あさ美さんの家さがし』

住まいをめぐるオムニバス・ストーリー。元銀行員でナンバーワン・キャバクラ嬢のあさ美姉さんから、主役のバトンが渡されて、高級住宅地の一軒家を購入した家族、空き家となった実家にホームレスに入り込まれる中年主婦、シェアハウスで出会ったカップル、夫からキャンピングカーを終の棲家にしようと提案を受ける主婦へと続き、あさ美姉さんに戻ってきます。

誰もが自分の人生の主役であって、他人の人生の脇役も務めています。彼らが住まいに求めたものは何か、そして彼らが見つけたものは何だったでしょうか。  

あさ美さんの家さがし

あさ美さんの家さがし

 

 「住」に最初に求めるものは、雨風をしのげること。次に求めるものは、人によって異なります。あなたなら、何を求めますか。

 

篠田節子さんの『女たちのジハード』

アラフォー斎藤康子は、未婚の年増OLが職場では評価されないことを知っています。恋人から「売れ残り」と呼ばれた日、マンションを買おうと考えますが、資金不足に気づき、競売物件に目をつけます。裁判所に行くと、怪しげな男たちに声を掛けられます。競売にヤクザはつきもの。そこで、康子がとった行動とは。康子は、マンション探しで何を得るのでしょうか。

康子の同僚女性たちも、人生をかけて思い悩み、それぞれの新しい道に踏み出していきます。強く生きようと頑張る女性に勇気をくれる小説です。 

女たちのジハード (集英社文庫)

女たちのジハード (集英社文庫)

 

 マンション購入に迷う康子のセリフがあります。

どんな部屋でも好きな人といられれば幸せという時期は過ぎてしまった。だれが訪れようが、砂漠は砂漠だ。一緒に住む人間に期待するよりは、自分自身の落ち着き場所をみつけたい。

今も昔も、女性は、年を重ねるにつれ、居心地の悪さを感じてきました。自分の家を持つ=年をとっても追い出されないということは、大きな安心感につながります。

だから、自分の家を持つ女性が増えたら嬉しいです。そしていつか、一緒に笑い、一緒に泣ける人生のパートナーとも出会えますように。 

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。