Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

「やりたいこと」を見つけるのは大変。見つかっても、まだ先がある。

あなたのやりたいことは、何ですか。ここで、さっと答えられる人がうらやましいです。何かに一生懸命になりたいけれど、何かを見つけられていないという人は、結構いらっしゃると思います。でも、やりたいことを見つけるのはゴールではありません。見つけた後にも、新たな悩みが出てきます。

 

三崎亜記さんの『コロヨシ!!』

高校生の藤代樹がスポーツ「掃除」と向き合います。

スポーツ「掃除」は、大陸から伝わる武道で技術と芸術を採点される競技。由緒あるスポーツでありながら、歴史的経緯から高校生しか活動できない「特定管理スポーツ」に指定されています。

樹は、掃除部の新入生勧誘を任せられますが、国家による監視を受けることから、なかなか部員が集まりません。樹自身も、「掃除」の達人であった祖父から手ほどきを受け、新人戦で優勝する程の腕前を持っていますが、突然の祖父の失踪を境に、家の中で掃除は禁句となっており、親には「掃除」をしていると言い出せずにいます。自分はなぜ「掃除」をするのか、樹は悩みます。

夏の大会に出場した樹は、政府直轄高校の選手に実力の差を見せつけられ、惨敗します。気になっている後輩の女の子に「直轄校の生徒の掃除は、掃除じゃない。俺はもともと、試合の掃除ってのは好きになれなかった」とこぼすと、「負けは負け。そうでしょう?」と厳しい言葉を向けられます。親友からは「お前の知っている掃除だけが掃除じゃない」と言われます。自分が目指す「掃除」とは何だ、樹は悩みます。

「直轄校に転校する気はありませんか?」樹に、国家保安局が接触してきます。 国家の都合に振り回されることに反発を覚える一方で、充実した練習環境を得られることに魅力を感じます。自分の道はどこにあるのか、樹は悩みます。

樹が、悩んだ末に出した答えとは何か。青春スポーツ小説です。

コロヨシ!! (角川文庫)

 

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