Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

仲直りするには、胃袋をつかめ!

昔は、好きな男性ができたら、おいしい手料理をふるまって胃袋をつかむのよ、なんて大真面目に言われることがあって、モヤモヤしたものです。だって、恋人になれるかどうかが料理の腕で決まるなんて納得いかないじゃないですか。とは言え、料理下手よりは料理上手がいいし、おいしい料理が心をつかむことがあるのも事実です。

きょうは、心を溶かす料理をテーマに紹介します。

 

辻仁成さんの『エッグマン

サトジは、奥手で口下手、卵料理が得意な元コック。料理研究所で働き、仕事帰りは居酒屋「ゆるり」に行く、そんな淡々とした毎日を送ってきましたが、長年想いを寄せてきた女性マヨと隣り合わせの席になり、半熟卵の上手な作り方で口説いたことから、変化が訪れます。気難しい娘の心を開けるか。別れた父親を許せるか。老いて寂しさを抱える祖母にどう接すればいいのか。サトジは、想いを込めて卵料理を作ることで、笑顔を生み出します。少しずつ流れ始めたサトジの人生は、恋の行方は、どこに行くのでしょうか。食べたくなる卵料理がたくさん出てくるホッコリ恋物語です。  

エッグマン

エッグマン

 

料理が人の心を動かすのは、おいしいからではない。ありがとう、ごめんね、がんばれ、よろしくね。言葉にならなかった、相手への気遣いを伝えるからだと思います。

人間関係がギクシャクしたとき、仲直りには、手料理が効きます。 

     

山口恵以子さんの『恋するハンバーグ 佃はじめ食堂』

昭和40年、東京オリンピックの翌年、孝蔵と一子の夫婦が、佃の町に洋食屋「はじめ食堂」を開きます。

俺は料理人だ。お客さんには俺の作った料理を食べて、幸せな気持ちで店を出て欲しいと思ってる。

都ホテルで副料理長を務めていた孝蔵の料理は間違いなくおいしいのに、常連客がつかずに悩んだり、無銭飲食した少年に故郷に帰るお金を渡し、働いて返せよと言って送り出したり。貧しいけれど人情と明日への希望があった時代の懐かしくて温かい気持ちなる話です。 

恋するハンバーグ 佃 はじめ食堂

恋するハンバーグ 佃 はじめ食堂

 

  

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ここまで、お付き合いいただき、ありがとうございました。