Book In Life 迷子の本棚

テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています

現在も活躍する「陰陽師」

あなたは陰陽師をご存知でしょうか。伊藤英明さんと野村萬斎さん主演で映画化された『陰陽師』や、フィギュアスケート羽生結弦選手が躍った「SEIMEI」をご覧になっていたら、何となくのイメージはお持ちだと思います。 

陰陽師 [DVD]

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遠~い昔の話だと思われますか。確かに、稀代の陰陽師安倍晴明が大活躍したのは平安時代ですが、現代にも、神社に神主さんがいらっしゃるように、忍者の術が受け継がれているように、陰陽師も活躍していると思うのです。

きょうは、現代の「陰陽師」をテーマに紹介します。

 

天野頌子さんの『陰陽屋へようこそ(後日改題、よろず占い処陰陽屋へようこそ

中学生の沢崎瞬太が、占い好きの母親につき合って「陰陽屋」を訪れます。二人を出迎えたのは、平安時代の公達のような装束の店主、安倍祥明。イカサマのぼったくりだ、許せない。瞬太が怖がらせて謝らせようと、自分が妖狐(キツネ)であること!を明かすと、逆に、正体を秘密にする交換条件として、安倍祥明から雑用係のアルバイトにされてしまいます。陰陽屋には、狐憑きの祓い、失せ物探し、家出人捜しの相談が持ち込まれます。イカサマ陰陽師とキツネのコンビは、上手く解決できるのでしょうか。  

陰陽屋へようこそ

陰陽屋へようこそ

 
(P[あ]4-1)よろず占い処 陰陽屋へようこそ (ポプラ文庫ピュアフル)

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並の占い師は当たるも八卦、当たらぬも八卦

遊び半分や、気休めで入るものです。  

誰にだって悩みはあると分かっていても、愚痴の一つもこぼさずにはいられない。陰陽師は、そんな気持ちを受け止めてくれる存在なのだと思います。 

  

結城光流さんの『吉祥寺よろず怪事請負処』

大学生の丹羽保が、吉祥寺のガーデンショップ「栽ーSAI」を営む大叔父の家に居候することになります。保は、友達から庭木にまつわる不思議な事件を相談され、住み込みの庭職人、久世啓介の助けを借りて解決します。啓介は、木には怖いものがあって、怖いのが出た場合は専門家に任せないと危ないのだと言います。なんと、啓介は、その専門家=陰陽師だったのです。

吉祥寺よろず怪事請負処 (角川文庫)

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 時代が移り変わっても、世の中から怒りや恨み、ねたみ、人間の負の感情が消えることはありません。科学で証明することはできなくとも、そんな負の感情が怖い怨霊に変化したり、悪いものを呼び寄せることもあるような気がします。「職業は陰陽師です」と名乗られると、ちょっと胡散臭いけれど、やっぱり、現代も陰陽師は活躍していると思います! 

 

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ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!