Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

好きになれば、そこが「ふるさと」

あなたの「ふるさと」は、どちらですか。暮らしやすいところですか。

ふるさと納税」という制度をお聞きになったことがあると思います。応援したい自治体に寄付をして、寄付金の使い道を指定したり、お礼に特産品を頂いたり、その自治体とつながりができる楽しい制度です。

私は、この制度を知って嬉しくなりました。自分の「ふるさと」を選べるなんて、素敵です。「心のふるさと」という表現がありますが、大好きで思い入れ深い土地は、生まれ育った場所か否かに関わらず、「ふるさと」と呼ぶのがふさわしいと思います。

きょうは、「ふるさと」地域再生をテーマに紹介します。

 

小路幸也さんの『ストレンジャー・イン・パラダイス』

土方あゆみが、過疎地「晴太多」に若い移住者を呼び込みもうと、お試し滞在者向けのシェアハウスを開きます。 集まってきたのは、訳ありな人たちばかり。ITな人たち、放浪好きのニート男、駆け落ちカップル、そしてウルトラセブン

シェアハウスが舞台なだけに、移住したくなる土地の条件が見えてきます。美味しいご飯が食べられること、楽しくお散歩ができること、地元の人に受け入れられること。 

ストレンジャー・イン・パラダイス

ストレンジャー・イン・パラダイス

 

 

有川浩さんの『県庁おもてなし課

高知県庁のおもてなし課が観光客の誘致に奮闘する話です。新課発足の手始めに県出身の有名人に観光特使を依頼したものの、観光客を誘致するどころか、特使から苦情が殺到してしまいます。若手職員の掛水史貴は、とくに厳しい批判を寄せた特使、人気作家の吉門喬介に助言を求め、「パンダ誘致論」の調査を指示されます。パンダ誘致論とは何か。おもてなし課の観光客誘致は、上手く行くのでしょうか。

この小説の中では、県庁職員と民間感覚のずれがよく出てきます。また、観光誘致の企画では、コンサルタントが「自分らぁが見慣れちゅうきつまらんもんや、という考えがいかん」と言います。

地域再生では、固定観念を取り払い、呼び込みたい人の視点に立って、土地の魅力を考えたり、迎える準備をしたりすることが大切なのだとおもいます。 

県庁おもてなし課 (角川文庫)

県庁おもてなし課 (角川文庫)

 

 

梶尾真治さんの『壱里島奇譚』

商社の営業企画部で働く宮口翔一が不思議な商材「おもしろたわし」を調査するために熊本の壱里島に向かいます。翔一は、「おもしろたわし」の生産者を訪ね、不思議な現象を目にします。そして村の人と交流するうちに壱里島が好きになって、過疎が進む壱里島の村おこしに協力することになります。壱里島の不思議とは何か。壱里島の未来はどうなるのでしょうか。。。

地域再生には、外から人を呼び込むことが欠かせず、そのために外から見た魅力にばかり注意が向きがちですが、その土地に住んでいる人同士を結びつける魅力づくりも必要だとおもいます。 

壱里島奇譚 (祥伝社文庫)

壱里島奇譚 (祥伝社文庫)

 

  

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ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!