あなたは、超能力があったらいいと思いますか。遠く離れた場所に一瞬で移動できたら、便利ですよね。空を飛ぶのも楽しそうです。
きょうは、超能力を持った人の話を紹介します。
山本幸久さんの『東京ローカルサイキック』
日暮誠は、飼猫のミーニャが死んで以来、悲しい気持ちになると瞬間移動してしまいます。吉原花奈は、好きな男子を思うと、からだが浮いてしまいます。二人は同じ中学校に通い、惹かれ合いますが、二人ともが普通じゃない自分を秘密にしているので、互いの能力のことは知りません。本人の意思とは関係なく発動する能力を隠す姿がキュートで、ピュアな恋物語。
想像上では、便利で楽しそうな超能力ですが、現実に自分の身にあったなら、人知れぬ苦労があって、普通の人になりたいって思うかもしれません。
恩田陸さんの『終わりなき夜に生れつく』
特殊能力を持つ者が多く生まれる日本の中の独立国「途鎖」の話、短編集。
特殊能力者がその能力をコントロールする術を学校で習ったり、能力レベルの登録義務があったり。超能力を持っていたら、こんな要求をされるのかぁと考えさせられます。
『夜の底は柔らかな幻』の前日談にあたる内容なので、こちらを先に読んだ方が楽しめると思います。
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