Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

新しい土地で始める

こんにちは。ご機嫌いかがですか。あなたの人生は、うまく行っていますか。禍福はあざなえる縄のごとし。人生は、うまくいっているときもあれば、行き詰まりを感じて苦しくなることもあります。

きょうは、行き詰まりの人生から抜け出すために、新しい土地に向かった話を紹介します。

 

瀧羽麻子さんの『株式会社ネバーラ北関東支社』

外資系証券会社のバリバリ、キャリアウーマンだった弥生が、田舎町の納豆メーカーに転職します。毎日おやつ休憩の時間があって、誕生日にはバースデーケーキを用意して祝いあったりする、ゆるーい職場。

なぜ、弥生は田舎町を選んだのか。ゆるーい職場で見出したものとは。 

株式会社ネバーラ北関東支社

株式会社ネバーラ北関東支社

 

 新しい土地なら、生活環境をリセットしやすい

どんなひとにも人生が手に負えなくなるときはある

そして、そのときに休むのは正しい。

これは、次期社長から弥生に向けられた言葉です。

同じ生活を続けて、同じ風景の中にいると、どうしても、これまでの考えや気分に引きずられてしまうもので、気持ちを切り替えて頑張ろう、変わりたいと願っても、上手く行かないものです。

大事なことは、生活の安定と心の平静を取り戻すことです。そのためには、新しい土地で、目に映るものを変えて、生活環境をリセットするのは有効な方法だと思います。 

  

中澤日菜子さんの『おまめごとの島』

高橋秋彦は東京での居場所を失くし、小豆島に移り住みます。静かに暮らすつもりでしたが、超イケメンであるゆえに注目が集まり、気弱なヘナチョコであるゆえに騒動を引き起こします。ロマンスを夢見る主婦の真奈美に狙われ、同じく東京からの移住者、言問子との仲を噂され、おたおた途方に暮れるばかり。そこに元妻と暮らしているはずの娘が突然訪ねてきたものだから。。。  

おまめごとの島

おまめごとの島

 

 新しい土地でも、関係を築かなければならない

たいせつなものであればあるほど、時間をかけ、手間ひまを惜しまずに、築いていかなくてはならない。丁寧にていねいに。一歩ずつ。着実に。

これは、言問子が親子の絆について考えたことですが、人間関係全般に当てはまります。秋彦のヘナチョコが招いた騒動によって、明彦と島の人の間に関係が築かれ、明彦は島に受け入れられていくのです。

新しい土地に避難するのはOK。でも、そこで新たに関係を築かなければ、やっていかれないということだと思います。 

  

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 ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!