Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

たまには「離島暮らし」のすすめ

あなたのお住まいは、どちらですか。街中でしょうか。それとも、山や海が近い場所ですか。一度くらい、離島暮らしをしてみたくはありませんか。

きょうは、離島暮らし体験の話を紹介します。

 

星野博美さんの『島へ免許を取りに行く』

東京在住40代の星野さんが長崎五島の自動車学校で免許教習を受ける話。「目の前に広がる紺碧の海。海に見とれて、脇見運転にならないように注意が必要です!」が宣伝文句の環境で、平日は教習に取組み、日曜日は他の教習生と一緒に観光を楽しみます。「馬とのふれあいによって、優しさを大切にする安全運転者になって頂きたい」という方針の学校で、運転が上達せずに苦しい時期は、乗馬をしたり、馬の世話をして過ごします。

ここにいる間は誰もが所属する社会から切り離され、現実の憂さを忘れ、免許取得という揺るぎない目的に向かうことができる。

 

ここでは誰かが誰かを蹴落とす必要もなければ、誰かを裏切って得することもない。現実世界からほんの少し宙に浮いた、一種のユートピアなのだ。

 

しかも一緒にいられる時間は思いのほか短いから、自然と助けあい、気にかけあう。すぐに分かれていくからこそ成り立つ優しい関係が、ここにはあった。

移住するとか、そんな大げさなことではなくて、ちょっと非日常を味わう「離島暮らし」免許も取れて、気分もリフレッシュ、一石二鳥の経験になると思います。 

島へ免許を取りに行く (集英社文庫)

島へ免許を取りに行く (集英社文庫)

 

 

川端裕人さんの『青い海の宇宙港』

ロケットの発射場がある多根島で「宇宙遊学生」として過ごす小学生たちの1年間の話。宇宙遊学生らしく、宇宙港を見学したり、ロケットの打ち上げを見たりする他、田植えや川をせき止めて魚やエビを捕まえるコイクミをしたり、豊かな自然の中で元気いっぱいに過ごします。

宇宙遊学の一年間は、森の緑と海の潮の匂いがまざった濃密な空気の中で、時間の流れが引き伸ばされたみたいに感じられた。

(中略)

宇宙遊学が始まった日と終わった日には、何かくっきりと線が引かれていて、その二本の線の間だけ不思議なくらい長かった。

実際にある種子島の「宇宙留学」制度がモデルになっているそうですが、かけがえのない経験って、こういうことを言うのだなぁとうらやましく感じました。

今から小学生向けの制度に参加することは出来ませんが、きっと他にも離島暮らし体験ができる機会はあるはず。探してみたいと思います。あなたもご一緒にいかがでしょうか。 

青い海の宇宙港 春夏篇

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青い海の宇宙港 秋冬篇

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ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!