Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

手放せないもの、それは。。。

最近は、ときめき片付けや断捨離など、お片付け術の本がたくさん出版される一方で、トランクルームを借りる方も多いようですね。結局のところ、私たちは捨てたいのか、取っておきたいのか、どうなんでしょうか。

きょうは、手放せないものをテーマに紹介します。 

 

大山淳子さんの『あずかりやさん』

明日町こんぺいとう商店街にあるお店です。一日百円のあずかり賃で何でも預かってくれます。父親に買ってもらったカッコイイ自転車、大会社の機密書類、離婚届、図書館の本。なぜ、預けられたと思いますか。あなたなら何を預けたいですか。

人はみな、とは言いませんが、人それぞれに、あずかってほしいものってあるんですね。家族に見られたくないものとか、一時的に離れていたいものとか。捨てる決心がつかないものへの執行猶予期間として、あずける人もいます。 

壊れたもの、使う見込みがないのに、捨てたくないものがあります。たぶん、それは、心や思い出に強く結びついているものなのだと思います。 

あずかりやさん (一般書)

あずかりやさん (一般書)

 

 

吉野万里子さんの『想い出あずかります』 

魔法使いが想い出と引き換えにお金を貸してくれる、子供たちの向けの質屋さんの話。中学校の新聞部の里華は、この「おもいで質屋」の魔法使いに直撃インタビューを敢行します。魔法使いは、想い出がなくても別に生活に困らないから、想い出を取り戻しに来る子供はほとんどいないと言います。里華は、想い出をお金に替えるには反対で、一度も預けませんが、ついつい、魔法使いに会いに行くようになり、「おもいで質屋」のお客を知ります。小学生の遥斗は「お母さんの嫌な想い出が減れば、お母さんのためになるよ」と言って、お母さんに叱られた想い出を預けます。いじめられっ子の芽衣は「あたしが毎日毎日嫌がらせをされて、その想い出を抱えて耐えられると思う?」と、いじめられた想い出を預けようとします。やがて、里華自身にも、苦い想い出ができます。里華は、考えを変えるのでしょうか。  

想い出あずかります (新潮文庫)

想い出あずかります (新潮文庫)

 

ちょっと似たストーリーに、ジム・キャリーさんとケイト・ウィンスレットさん主演の映画『エターナル・サンシャインがあります。喧嘩別した恋人と仲直りしようと会いに行って、恋人が付き合った記憶を消す手術を受けたことを知ります。自分の記憶も手術で消してしまおうか、悩んだ末の結論は。。。  

エターナル・サンシャイン [DVD]

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手放せないもの、それは自分の分身、自分の一部のような存在なのかもしれません。自分の一部ならば、無理に手放そうと頑張らない方がよさそうです。

 

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ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!