Book In Life 迷子の本棚

テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています

日本の未来 ー義務と権利のバランス

恩田陸さんの『錆びた太陽』

錆びた太陽

近未来、原発事故で広範囲の地域が汚染され、ジリ貧にある日本が舞台。「ウルトラエイト」と呼ばれる汚染地域の除染と土地改良に取り組むロボット(AI)の元を国税庁の財護徳子が訪れる。徳子は、原発事故の死者の黄泉がえりであるゾンビの実態調査を行うと言う。なぜ国税庁?彼女の目的は何か?「ウルトラエイト」と徳子が、ゾンビと接触し明らかになる事実は。。。日本が抱える多くの問題が凝縮され、示唆に富むストーリー。 

納税の義務を果たすからには、奴らにはそれ以外にも与えられる権利があるんじゃないのか?常に義務と権利はセットだろ?

街中で、外国人を見かけることは、珍しくなくなりました。オリンピックに向けて観光客の誘致に力を入れているというけれど、日本で働き、暮らす人も増えています。

外国人はエイリアン(alien)と訳すこともありますね。外国人は、日本人と同じであって、同じではありません。また、日本人同士も、同じようでいて、同じではありません。

他者に何かを求めるだけでは、自分勝手だし、おもてなしするだけでも、不十分。自分とは違う人と付き合うときに思い出したい徳子のセリフがありました。

互いの欠点を補いあって、

共に輝かしい未来を作っていくはずだったんです 

 

登場人物にはネームギャグが込められていますが、30代以下の若い方には分からないかも。ネズミのアルジャーノンに気になった方は、ダニエル・キイスさんの『アルジャーノンに花束ををどうぞ。 知的障害者チャーリーは、天才になれる脳外科手術を勧められます。この手術をネズミのアルジャーノンに施したところ、大成功だったのです。チャーリーは「みんなのように頭が良くなりたい」と言って手術を受けます。天才になったチャーリーが見たものとは?やがて、アルジャーノンの様子に異変が起きて。。。

 

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!