Book In Life 迷子の本棚

テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています

良い本を届けたいんだ!

あなたは、どのくらい本を読まれるのでしょうか。出版業界は不況と聞きますが、それでも、次々に新刊の本が出てきて、とても読み切れません。世の中には、伝えたい思いがあふれています。

きょうは、本を届けたい!をテーマに紹介します。

 

村山早紀さんの『桜風堂ものがたり』

月原一整は、無口で他人と距離を置きがちな静かな青年ですが、勤務先の銀河堂書店では、ヒット作を発掘する天才「宝探しの月原」と呼ばれる優秀な書店員。一整は、かつての売れっ子シナリオライターの初小説「四月の魚」が出版されることを知って、ぜひとも売りたい本として、準備を進めます。この本を必要とする人のところに、届いてくれるように。そんな矢先に、追いかけていた万引き少年が車にはねられてしまう事故が起こり、責任を問うバッシングが高まります。一整は、「四月の魚」は、どうなってしまうのでしょうか。

わたしは、それが必要とされていたタイミングで、自分の言葉を使わなかった。感謝の思いも愛情も、友情も、自分から伝えようとはしなかった。みんな心の中にあったのに。

 

わかってほしいなら、穏やかに、言葉を尽くせば良かった。理解してもらえるように、言葉を選べばよかったんです。それだけのことだったのに。

これは「四月の魚」の作者、団重彦のセリフです。想いを伝える努力の大切さが込められています。 たとえ本にならなくとも、私たちの生活には、伝えたい思い、伝えるべき思いがあります。家族に、友人に、伝える努力を忘れてはいけないと思います。 

桜風堂ものがたり

桜風堂ものがたり

 

 

里見蘭さんの『ミリオンセラーガール』

出版社の書店営業、正岡沙智が本を届けようと奮闘する話。ファッション誌の編集者になりたくて、出版社に入社した沙智は、販売促進部に配属されて戸惑います。ミリオンセラーの仕掛け人になれば、編集部への異動の道が開けるかも。沙智はガッツを見せますが、そもそも書店営業って、配本って、なに?果たして、沙智は、ミリオンセラーを達成できるのでしょうか。

なるほど、本はこうやって読者まで届くのかと、書籍の流通の仕組みが分かって面白いです。本を愛して止まない書店員の姿も描かれています。   

ミリオンセラーガール (中公文庫)

ミリオンセラーガール (中公文庫)

 

 

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