蒸し熱い日は、むしろ温かいものを食べた方が身体にいいと聞きました。暑さで、頭がほてっているときに、お腹の方は不思議と冷た~くなっていたりしますから、なるほどと思いました。
きょうは、スープ を題材にした本を紹介します。今晩はスープを食べて、疲れた心と身体を癒してください。
松田美智子さんの『天国のスープ』
亡くなったお姉さんがとても美味しかったと何度も話していた幻のスープを探す女性と、新しいスープレシピを探すシェフの話。幻のスープとは何か。二人がスープにたどり着いたとき、二人の過去の交錯が明らかになります。。。
スープは、食物の栄養を最も吸収しやすいかたちに仕上げた料理だ。相手を食で癒してあげたいと考えれば慣れに任せた調理ではなく、材料の扱いから違ってくる。その気持ちが味にも反映されるんだ
シェフのセリフに、スープの優しさの秘密が隠されているように感じます。
樋口直哉さんの『スープの国のお姫様』
お屋敷の専属料理人となった僕の話。マダムが食べるのはスープだけ。美味しい料理をつくった自信はあったのに「美味しかったけれど、、、期待外れ」という感想をもらいます。マダムの孫娘で、古今東西の料理本を読みつくしている千和の助けを借りて、僕は僕の料理が足らないものを考えます。
今までの僕は自分がつくれる料理を作っていた。でも、大切なことは食べてくれる相手のことを思い、考えることだった。
料理人の腕よりも、食べる人を思う気持ちの方が大切で、心に届くのです。
こう、暑い日が続くと、食欲もなくなって、いろんなことが、どーでも良くなってきますが、どうぞ、あなたの大切な人を、そして、あなた自身を大切にしてくださいね。
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ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!