Book In Life 迷子の本棚

テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています

主婦を「三食昼寝付き」と呼ぶべからず

どんな仕事も「取るに足りないこと」に区分した途端に、どれほど時間をかけて、丁寧に想いを込めてしたことであっても、無価値になってしまいます。取るに足りないことをしている人も、無価値にしてしまいます。

専業主婦を「三食昼寝付き」と呼ぶ裏には、家事を評価していないことが透けて見える気がして、悲しいです。

きょうは、家事代行サービスを扱った本を2冊、紹介します。大事なことだからこそ、ビジネスが成り立つのです。

 

あさのあつこさんの『Team HK』シリーズ

求人広告の「家事力、主婦力、主夫力を発揮させましょう」というキャッチフレーズにひかれて、専業主婦の美菜子が家事代行会社Team HKを訪ねるところから始まります。この時点では、美菜子自身が家事を立派な仕事だとは思っておらず、夫には「他人の家の掃除や片付けをして回るなんて、そんなもん仕事といえるか。つまらん」、娘には「もっとお洒落でカッコいい職場を見つけて」と言われます。Team HKで働くうちに、美菜子は自信を取り戻し、家族の意識も変わっていきます。。。

馬鹿にされるから自信を無くすのか、自信なげにしているから馬鹿にされるのか。発端が何であれ、負の循環は断ち切りたいですね。 

Team・HK (徳間文庫)

Team・HK (徳間文庫)

 

 一作目:『Team・HK』 Team・HK (徳間文庫)

二作目:『殺人鬼の献立表 Team・HK』殺人鬼の献立表: Team・HK (文芸書)

 

五十嵐貴久さんの『セカンドステージ』

専業主婦の杏子が「育児と家事で疲れたママたちを助けたい」と家事代行&マッサージサービスを始めます。従業員は老人に限定。夫の無理解や姑との確執など、孤立奮闘するママたちの姿が明らかになります。お節介に各家庭の問題に関わっていく老人たちにも、悩みがあることが分かります。そして、杏子自身の家庭にも、浮気疑惑や息子の不登校問題が忍び寄ります。

人のつながりの強さ、つらいときに助けてと言えることの大切さに気づかせてくれる話です。

セカンドステージ (幻冬舎文庫)

セカンドステージ (幻冬舎文庫)

 

  

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ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!