Book In Life 迷子の本棚

テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています

神とは、いかなる者なのか

神とは、人間を超えた存在です。これに異論を唱える人はいないと思います。では、いかなるお方なのでしょうか。 

きょうは、神さま像を考える3冊をご紹介します。

 

畠中恵さんの『ころころろ』

実は、「神とは、いかなる者か」は、畠中恵さんの『しゃばけシリーズ 第8作目の『ころころろ』に出てくる問答です。千年の時を超えて生きている妖の兄やが答えていますから、ぜひ読んでください。

愉快なのは、若だんなのためと言って、この妖の兄やが生目神様を獲り罠にかけるのです。なんと、神は捕えることができたのですね。捕えられた生目神様は、人は約束を破るものだと不機嫌で、神にも抱える思いがあると主張します。生目神様が長らく抱えてきた謎が解かれたとき、胸がキュンとする結末を迎えます。 

ころころろ (新潮文庫)

ころころろ (新潮文庫)

 

 

結城光流さんの陰陽師シリーズ

安倍晴明は、人間の想いを具現化した神である十二神将を従えています。なんと、人間が神の親となり、神の主人となることがあるのですね。 

我、天命を覆す 陰陽師・安倍晴明 (角川文庫)

我、天命を覆す 陰陽師・安倍晴明 (角川文庫)

 

 

小路幸也さんの『すべての神様の十月』

この本に出てくる神たち(死神、道祖神、福の神、疫病神、九十九神)は、私たちのすぐ近くで暮らしています。神たちにも、決まった仕事(例えば死神の仕事は死を看取ること)があって、同じことを繰り返す日々はつらいなぁとか、幸せってなんだろうなんて考えています。 神も、思い悩みながら、がんばっているのですね。

すべての神様の十月 (PHP文芸文庫)

すべての神様の十月 (PHP文芸文庫)

 

 森羅万象に宿る八百万の神ですから、そのお姿も千差万別。いろんな神さまがいらっしゃるから、 きっと、あなたが思い描く神さまにも会えると思います。

 

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!