Book In Life 迷子の本棚

テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています

☆読書記録

人を追い詰めない「介護」の知恵とは

私たちが生活していく中では、やらなければならないことがありますね。食事を用意するとか、掃除をするとか。子供の世話をするとか、老いた親の介護をするとか。 自分がやること自体は納得していて、やるのも嫌ではないのに、やらなきゃいけないと考えた途端…

犯罪人の家族は、どう生きればよいのか /夢を託すときには、現実を知らせるべき

学校では、悪いことをしてはいけないと教えられます。でも、悪いことをした家族や友人への接し方は教えてくれません。 東野圭吾さんの『手紙』 武島直貴が高校3年生のとき、兄の剛志が、直貴の進学費用を盗もうと空き巣に入った家で、殺人を犯しました。両…

子供の前で恥じない自分でいよう

子供ができたのをきっかけに行動を改める人って、多いのではないでしょうか。 赤信号のときは、自動車の影も形も見えなくても立ち止まって、青に変わるのをまったり、靴を脱いだ後はそろえたり。 これまで好き放題をしていた友だちが、子供に注意しているの…

勝負するのハートだ!

私たちは、自分が正しいと信じることをやっていくしかありません。 でもそのために、信じることが異なる人と対立しなくてもいいんです。 星野伸一さんの『となりの革命農家』 人口800人余りの集落、大沼で生まれ育った小原和也は、閉鎖的な村社会で衰退産…

「助け」はどこから来るのか

「助け」は、どんな時にどこからやって来るのでしょうか。 困っていても、誰からも助けてもらえないこともあれば、助けを期待するよりも早く、思いがけないところから、助けの手が伸びてくることもあります。どこに違いがあるのでしょうか。 森沢明夫さんの…

殺人犯は、死刑にすべきでしょうか

世の中の問題には、一般論で考えたときと、当事者になったときに、答えが変わってしまうものがありますね。死刑制度もその一つ。 普段は犯罪とは無縁に生きている私たちは、問題を棚上げにしていますが、私たちの世界のことで、私たち自身が当事者にならない…

終わるから、始められるのです

世の中には、一生懸命に取り組んでも、なかなか認められにくい仕事があります。「終わり」に関係する仕事は、その一つです。葬儀屋さん、残務整理屋さん...人の不幸を商売にしているような気がしてしまうのですね。 原宏一さんの『閉店屋五郎』 五郎の商…

家族の問題は複雑。だからこそ、終活のすすめ

あなたは、エンディングノートをご存知でしょうか。 エンディングノートは、万一に備えて、遺される人たちに伝えることを書き記しておくノートです。書く前と後では、かなり心持ちが変わります。まだ書いたことのない方は、ぜひ、試されることをお勧めします…

「知らない方がいい」こともある...のでしょうか

あなたは、「優しい嘘」をどう思いますか。 あなたのことをだまそうとする悪意ある嘘ではなく、あなたのことを想って、あなたが苦しまないためにつく嘘です。 浅田次郎さんの『マンチュリアン・リポート』 昭和3年6月、満州の統治者、張作霖将軍が列車もろ…

ウツになった理由を探して

あなたは、カウンセリングを受けたことがありますか。 誰かから受けた質問に答えようとして、言葉を重ねているときに、「そうだ、そういうことだったんだ」って気が付くことがありますね。答えは、自分の中にある。でも、自分一人で取り出すことができない。…

天命をつかめ!

あなたの好きな偉人は、誰ですか。 素晴らしい功績をあげた方の話を聞いて、あぁ、これがこの人の天命なのだ、このために生まれてきたのだと感慨深く思うことがあります。 この天命は、ごく一部の選ばれた人にだけ託されているのでしょうか。それとも、私た…

「介護」は分担制にしませんか

ある年代になると「介護」が気になり始めます。 親の介護はどうしよう?そして自分の介護はどうなるのか? 迷惑を掛けたくないから、ピンピンコロリがいい。 ん、迷惑?つまり「介護」ってハズレくじなのでしょうか。 岸本葉子さんの『週末介護』 葉子さんの…

「真実」は見つけられるのか?

本当のことが知りたい。たくさんの事実の断片を集めて、つなぎ合わせたなら、真実を見つけられるのでしょうか。 真実はひとつだけ。でも、真実にたどり着けたことは、どうやったら分かるのでしょうか。 集めた断片が十分でなかったり、偽りが含まれていたり…

「介護格差」が哀しすぎて泣けてきます

あなたは、資産家のご出身ですか。たくさん貯蓄されていますか。 資産状況を起因とする「格差」問題が話題に上るようになって久しいですが、「格差」は介護の世界にも広がっています。 林真理子さんの『我らがパラダイス』 パート主婦、細川邦子は、兄嫁が認…

運命は変えられます!

あなたは、占いはお好きですか。先行きに不安を抱えたり、迷ったりしたときに、占い師に相談したことは、おありでしょうか。 自分の運命がどうなるのか、すごく気になることありますよね。でも、せっかく教えてもらった運命が、あまり嬉しくないものだったら…

「助けて」という声が聞こえますか

あなたは、最近、新しい友だちをつくりましたか。 大人になると、なかなか新しい友だちができにくくなります。それは、出会いの機会が減ることもありますが、他人と関わることに臆病になるからです。 小路幸也さんの『空へ向かう花』 小学6年生のハルは死の…

長男の嫁と「介護」ー厄介な「世間」さまが問題を大きくしている

あなたのご両親、あなたのパートナーのご両親は、お元気ですか。 介護は、逃げたくても、逃げ切れない、忍びくる問題です。両親を送り出した後、今度は自分が介護してもらう側に立つ日がやってきます。決して、他人事にはできません。 谷川直子さんの『私が…

直観を信じて、羽目を外してみよう

あなたは、最近、何かに夢中になったり、ワクワク、ドキドキしたことは、ありますか。なんだか、年を取ると、どうしてもアレがしたい、コレは諦められないといった強い思いに駆られなくなったような気がします。 岸本葉子さんの『カフェ、はじめます』 44歳…

「プロ」と「アマ」の違いは、心意気である

あなたのお仕事は何ですか。ご自分は、プロフェッショナルだと思われますか。プロとアマの違いは、どこにあるのでしょうか? 東野圭吾さんの『マスカレード』シリーズ ホテリエのプロフェショナルな仕事ぶりに感動する小説です。 最新作『マスカレード・ナイ…

「人生の転機」を経て、どこに向かうのか?

人生には、転機があります。それがいつで何回あるかは、人それぞれ。 転機を経て、私たちの人生はどこへ向かうのでしょうか。 宮本輝さんの『朝の歓び』は、45歳の江波良介が、妻を病気で亡くしたのをきっかけに、会社を辞めてから、昔の恋人との再会、イタ…

「不惑」が訪れることはない

あなたは、学生時代の友だちと連絡を取っていますか。同窓会を企画したり、出席したりされていますか。 久しぶりに会う同窓生は、普段連絡を取り合うほどの親しさはないのに、懐かしい過去を共有している、不思議な存在です。あの頃の自分と今の自分。同じ長…

「やりたいこと」を見つけるのは大変。見つかっても、まだ先がある。

あなたのやりたいことは、何ですか。ここで、さっと答えられる人がうらやましいです。何かに一生懸命になりたいけれど、何かを見つけられていないという人は、結構いらっしゃると思います。でも、やりたいことを見つけるのはゴールではありません。見つけた…

犯罪は身近に潜んでいる

人生は、思わぬところで 大きく転換してしまうことがあります。 犯罪に巻き込まれることも、その一つです。私たちは、普段、犯罪とは無縁と信じて過ごしています。だって、悪いことなんてしていないんですもの。でも、それは間違い。ちょっとした巡り合わせ…

あなたは「No」と言えますか

あなたは「No」と言えなくて困ることがありますか。 「Noと言えない日本人」なんて言われますけれど、頼まれごとを断るのって簡単なことではありません。「No」と言うのはストレスなんです。 ファーストフード店では、お客さんの様子を見て「こちらでお召し…

いくつになっても、輝いていたい

あなたの趣味は何ですか。どうも歳を重ねるにつれて、趣味が増えていく人と減っていく人に分かれる気がします。どっちがいい、悪いということはないけれど、もし、やりたいことがあるのなら、簡単に諦めるのはもったいないです。 遥洋子さんの『主婦たちのオ…

「女だけ」は吉とでるか、凶とでるか

唯川恵さんの『淳子のてっぺん』 登山家、田名部淳子の山を愛し、山に夢中になり、女だけの登山隊の副隊長としてエベレスト登頂を果たす話。 なぜ、「女だけ」の登山隊なのか。社会における男女問題を考えさせられます。 淳子は「いつかきっと男も女も関係な…

日本の未来 ー義務と権利のバランス

恩田陸さんの『錆びた太陽』 近未来、原発事故で広範囲の地域が汚染され、ジリ貧にある日本が舞台。「ウルトラエイト」と呼ばれる汚染地域の除染と土地改良に取り組むロボット(AI)の元を国税庁の財護徳子が訪れる。徳子は、原発事故の死者の黄泉がえりであ…

「殻」から出る理由

村上春樹さんの『女のいない男たち』 『女のいない男たち』には、単に妻や恋人がいない男ではなく、深く愛した女性に去られてしまった、あるいは去られようとしている男たちが描かれています。女に去られる事情は違えど、「女のいない男たち」には、女だけで…

生き方のクセ ー残ったものが、大事なもの

人には、生き方のクセがあります。過去を振り返ると、似たような失敗を繰り返していることが分かって恥ずかしくなります。捨てたもの、失ったものを考えて悲しくなっていたけれど、手元に残ったものに目を向けるたら、あーこれが自分には大事で守りたかった…

あなたと私の瞳に映るモノは同じじゃない

私が「ね?」と言い、あなたが「うん」と返してくれると、ああ、同じモノを見ている、同じことを感じていると思えます。でも、それは錯覚かもしれません。 小学生の時の通学路を十数年ぶりに歩いたとき、道幅や歩道橋の柵の高さが記憶とは異なっていることに…