Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

テーマ別お勧めの本 (2021年3月)

読者の皆さま

今年は暖春とのことで、お花見シーズンが終わる前ですが、昼間は上着がいらないほどの暖かさ。憂いなくウキウキとはいきませんが、朝夕の寒暖差に気を付けて、春を味わいたいものです。

さて、きょうは遅ればせながら3月の振り返り...を予定していたのですが、3月のテーマは、ただ1つ。もはや、振り返る必要はありません...ね。

このブログの今後についてですが...、決めておりません。

いつも読んでいるブログが休止したり、閉鎖されたりして、「何があったのかしら~?」ってことがあったので、このブログについては、きちんとお知らせしたいと思っていました。

たぶん、書けないモードに陥っているので、「お休みします」という状況なのですが、ご紹介するつもりで積み上げている本がありまして。うまくスイッチが入って更新する可能性を残しておきたいので、「どうなるか分からない」というお知らせになるのですが、どうぞご理解くださいませ。 

ただ一つのテーマ 

無理をせずにガンバリたいです。

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【バックナンバー♪】

おかげさまでブログ3年目です!。  

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。 

年老いて、誰とつながっているか。

人が生きていくのに必要なものは、なんでしょうか。

住むところや食べものを確保するための「お金」、笑い合い、語り合える「友だち」、朝起きてから夜寝るまでの「やること」......

原田ひ香さんの『一橋桐子(76)の犯罪日記』

老親の面倒を見てきてた桐子は、 気づけば結婚もせず、76歳になっていた。両親をおくり、わずかな年金と清掃のパートで 細々と暮らしているが、貯金はない。同居していた親友のトモは病気で 先に逝ってしまった。 唯一の家族であり親友だったのに……。 このままだと孤独死して人に迷惑をかけてしまう。

絶望を抱えながら過ごしていたある日、 テレビで驚きの映像が目に入る。 収容された高齢受刑者が、 刑務所で介護されている姿を。

これだ! 光明を見出した桐子は、 「長く刑務所に入っていられる犯罪」 を模索し始める(徳間書店HPより) 

一橋桐子(76)の犯罪日記 (文芸書)

刑務所で余生を送るという選択

76歳の桐子の刑務所に入りたい願望は、他人事とは思えません。

仲の良い友だちが亡くなれば気弱になるものだし、いまや、年金だけでは老後の生活を賄えないことが公然の事実。

住むところと食べものが確保できて、さらに寝たきりになったら介護してもらえる...刑務所に入った方が先行きの不安から解放されて楽になれそうです。

「刑務所で暮らすのはどう? 何して生きていくかを悩まなくて済むよ」 身近な人に聞いてみたところ、「それでは何のために生きているのか分からない」という答えが返ってきました。

なるほど、刑務所暮らしは、将来の不安から解放された気楽な余生というよりも、文字通り、死を迎える前の余った日々になりそうです。

迷惑?いいえ、誰とつながりたいか 

桐子の刑務所暮らし願望の根底にあるのは、迷惑を掛けられないという想いです。しかしその一方で、親友が病に倒れて子どもに引き取られた際、看病したかったと嘆いています。 

毎日の食事を欠くほど困窮しているのに、親兄弟に照会されるのが嫌で生活保護を受けない人の話を思い出しました。悲しいことに、親兄弟がこの人にだけは頼りたくない、弱みを見せたくないという相手になることがあります。

桐子の場合は、両親の介護や遺産をめぐって仲違いした姉。行き来が途絶えた姉の子どもを頼るのは、もってのほか。

私たちが生きていく中で、人と関わり、世話をしたり、してもらったりしながら、絆を築いています。親しい人が困っているのなら、力になりたくなるものですし、頼ってもらえなくて傷ついたりもします。

つまり、迷惑という言葉が出てくるのは、助け合う間柄にない相手に助けを求めたり、求められたりする場面。つながりたくない相手とつながってしまう場面です。

いま、そしてこれから、誰とつながっているかを考えたいです。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

そろそろ、我慢するのを止めてみましょうか

あなたは、今の生活を楽しんでいますか。苦しくて、つらかったり、我慢を強いられたりはしていませんか。

きょうは、居心地の悪いところから脱出する話を紹介します。

北川恵海さんの『ちょっと今から仕事やめてくる』

この優しい物語をすべての働く人に――第21回電撃小説大賞<MW文庫賞> ブラック企業でこき使われる隆を事故から救った男、ヤマモト。なぜか親切な彼の名前で検索したら激務で自殺した男のニュースが――。スカっとできて最後は泣ける、“すべての働く人たちに贈る、人生応援ストーリー” (メディアワークス文庫公式サイトより) 

リスペクトしあえる職場で働こう

主人公の青山隆は、自称同級生のヤマモトから『お前の人生は、半分はお前のためと、 あとの半分は、お前を大切に思ってくれてる人のためにある』と諭されます。

この世の中に、駄目な奴なんていません。人は、駄目な奴と言われ続けることで、 駄目な奴になっていきます。駄目な奴は、自分も周りの人も不幸にします。

駄目な奴になりかけた隆ですが、会社を辞める決意をして、こう言います。 

僕でもひとつだけ変えられるものがあります。それが、自分の人生なんです。そして、自分の人生を変えることは、もしかしたら、周りの大切な誰かの人生を変えることに繋がるのかもしれない。

あなたが幸せになれば、あなたの周りの人も喜んでくれるはず。あなたの我慢は、誰かの幸せにつながっているでしょうか。

吉川トリコさんの『女優の娘』

斉藤いとは、素性を隠して、地味なアイドル活動をしていましたが、ママの死によって、ポルノ女優の娘であることがバレ、突如、マスコミから注目されます。  

女優の娘

女優の娘

 

ヘンなのは世間の方かもしれないよ

世の中には、ヘンテコな暗黙ルールがあります。世間と呼ばれています。誰が決めたかが分からないから文句も言えませんし。嫌われたくないから、仲間外れにされないように、とりあえず従っておくのが得策とされています。

やっぱりヘン、自分らしくいられないよって思うなら、暗黙ルールが変わるときがきているのかもしれません。

ママはポルノ女優だけど、アイドルになりたい。アイドルだけど、恋をしたい。歳をとっても、アイドルでいたい。きっと、いいんじゃないって、言ってくれる人もいます。

世間の言うことは変わります。迷う時は、心の声に従うのが良さそうです。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

テーマ別お勧めの本 (2021年2月)

読者の皆さま

少しずつ、寒さが和らいできましたね。ぽかぽか陽気の暖かい日は、とても気持ちがいい。その分、寒い日はつらく感じることになるのですけれど。
春は、すぐそこまで来ています。

 

さて、きょうは2月の振り返りです。

今月のテーマは、3つ。ここまで少なかったかと、自分がしていることながら驚きました。ありゃ、しまったぁという感じです。

更新頻度が落ちると、アクセス数が減って。しかたないと思いつつも、ちょっとさみしかったりもして。そんなときに、スターをつけていただいたり、読者になってくださる方が現れたりして、ものすごく嬉しかったです。ありがとうございます!!

 これからもよろしくお付き合いくださいませ。

 

季節感のあるテーマ... 

節分とバレンタインを念頭に書きました。

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とりとめなく扱ったテーマ

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おかげさまでブログ3年目です!去年と一昨年の今月のまとめ記事です。 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。 

人に言えない恋をした

あなたは、人に言えない恋をしたことがありますか。

誰かを好きになるのは、心ウキウキする素晴らしいことなのに、同時につらく哀しい気もちを抱えることになるなんてね。

きょうは、人に言えない恋のお話を紹介します。

小川糸さんの『喋々喃々』

東京の下町、谷中でアンティークのきもの店「ひめまつ屋」を営む栞(しおり)の恋の物語。

ある日、お茶会に着ていくきものを探して、男性客・春一郎さんが訪れます。「僕、春一番の吹いた日に生まれたんですよ」好意が次第に恋へと発展していきます。 

([お]5-2)喋々喃々 (ポプラ文庫)

([お]5-2)喋々喃々 (ポプラ文庫)

  • 作者:小川 糸
  • 発売日: 2011/04/06
  • メディア: 文庫
 

何も望まず、自分の心だけに秘めておくつもりだった淡い想いも、ひとたび、放たれると、一気に燃え上がります。そうなると、自分の心であっても止められません。

栞の恋を知った粋な老紳士のイッセイさんは、こんな声を掛けてくれました。

人間、誰だって一回は間違いはある

間違った相手と結婚しちまうことだってあるだろ。

でも、今までに、そういうことをいっぱいやっているような男だったら止めときな。不倫ってのは麻薬みたいなもんだから、それだけで興奮するんだよ。

人に言えない恋のつらさは、本人がいちばん分かっています。 それでも、恋を続けるか。キッパリ断ち切るか、それが問題です。

 

瀧羽麻子さんの『いろは匂へど』

京都の二条で食器屋を営む紫(ゆかり)の恋物語

草木染め作家の光山に見初められ、その押しの強さにほだされて、惹かれていきます。しかし、相当な人たらしとして知られ、常識にとらわれない光山との関係は、栞の期待通りには進みません。 さらに、紫に想いを寄せる日本文学研究者のブライアンや、光山の古い女友だちの藤代さんが加わって、複雑になっていきます__。 

いろは匂へど (幻冬舎文庫)

いろは匂へど (幻冬舎文庫)

  • 作者:瀧羽 麻子
  • 発売日: 2017/02/07
  • メディア: 文庫
 

 誰かを好きになる。それは普遍的なことですが、その先に思い描いているものは、人によって大きく異なります。

それでも、私たちは誰かと一緒にいたいのか。その人と一緒にいたいのか。

 

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今週のお題「告白します」

善良な私たちは、傲慢さを抱えながら生きていく

「婚活」という言葉をよく耳にするようになりました。昔ながらのお見合いのほか、婚活パーティー、街コン、婚活アプリなど活動の仕方は、さまざまあるようで。

ただ「婚活」は、幸せを夢見る結婚に向かっているはずなのに、頑張れば頑張るほど息苦しくなってきます。どうしてなのでしょうか。

辻村深月さんの『傲慢と善良』

西澤架は、婚活アプリで知り合った坂庭真美と結婚に向けて準備を進めていましたが、ある日突然、真美が失踪します。そういえば、地元の知り合いからストーカー被害にあっていると言っていた。真美の失踪に関わるストーカーの正体を突き止めるために、架は真美の過去を探り、思いがけない真実に気づきます。 

婚活の実態を描き出すミステリです。

傲慢と善良

傲慢と善良

 

 

世の中の「普通」は、時代と共に変わっていきます。

結婚についていえば、セクハラへの意識が高まるにつれて、周囲の人がお膳立てしてくるお見合いが減りました。今では、結婚したいという人は、自分から行動を起こして、相手を見つけなければなりません。

善良な私たち

真美が登録していた結婚相談所を訪れた架が、こんなことを言われています。

現代の結婚がうまくいかない理由は、『傲慢さと善良さ』にあるような気がするんです

子どもの頃に清純を求めて異性の話はタブーにしておいて、大人になった途端に恋人はいないのか、結婚した途端に孫はまだかと期待するのには、大いに矛盾があります。

大人の言うことをよく聞く素直な子ほど、突然手のひらを返されたように戸惑うし、素手でジャングルに入っていかされるような不安を感じることになります。

傲慢な私たち

真美の姉・希実は、妹の婚活を思い起こしながら、こんなことを言っています。

こんな過去や好みを持った自分を理解してくれる相手、みたいなものを求めすぎて、逆に相手もそういう物語を持ってるかもしれないってことの方は疎かになる

私たちは皆、誰もが自分の物語の主人公だから、ささやかなことを自慢におもったり、ちょっぴり都合のいい解釈をして自分を慰めたりしています。

「ワンランク上の~」なんてキャッチフレーズをよく耳にしますよね。

そのこと自体は責められることではないけれど、こと婚活となると、私たちは無自覚にも、傲慢に自分の要望ばかりを突き付けあって、まとまらない事態に陥ります。

皆が行くから大学に行き、親が決めたから就職し、そういうものだからと婚活する。そこに自分の意思や希望はないのに、好みやプライドと―――小さな世界の自己愛があるから、自由になれない。いつまでも苦しい。

婚活がうまくいかない人を笑うことなんて、できません。 

 

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介護のある生活は、日常である

こちらの記事でご紹介した『長いお別れ』は、映画化されています。

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原作とは異なる部分が数多くありながらも、不思議なことに原作と同じ雰囲気をまとっている味わい深い作品です。 

 

映画『長いお別れ』(中野量太監督、蒼井優さん主演)

長いお別れ

長いお別れ

  • 発売日: 2019/12/06
  • メディア: Prime Video
 

 原作よりも、ややコンパクトな設定

認知症の昇平を支える家族の話ですが、原作の「妻と三人娘の10年間」から「妻と二人娘の7年」に変わっています。

映画で蒼井優さん扮する次女の芙美は、原作の次女・菜奈と三女の芙美の要素を兼ね備えた役どころ。同様に三人の孫は合体して、一人になっています。昇平が元気なうちにと、長女一家が暮らすカリフォルニアを訪ねるエピソードがカットされて、昇平の介護期間も短く、コンパクトな設定になったという印象です。

いま、映画の公式サイトを確認したところ、長女の名前が「茉莉」から「麻里」に変わっていました。常用漢字の表記の方が分かりやすいということでしょうか。

 *登場人物の違い〔 原作 → 映画(キャスト)〕

父・昇平 → 父・昇平 (山崎努

母・曜子  → 母・曜子役(松原智恵子

長女・茉莉 既婚 息子2人 →長女・麻里(竹内結子)既婚 息子一人

次女・菜奈 既婚 息子1人 →次女・芙美(蒼井優)独身

三女・芙美 独身 

あるあるエピソード

家族が見守る中、昇平の認知症が進んでいき、幾つもの認知症のあるあるエピソードが出てきます。原作にはなかったものもあります。映画の方が、胸にジンとくる見せ場的なエピソードが多くて、実にうまい脚本です。

家族それぞれが抱える問題も描かれます。こちらも、あるあるエピソード。長女の麻里は、夫婦のこと、子育てのこと。次女の芙美は、キャリアのこと、恋愛のことで悩んでいます。

芙美の屋台ランチにまつわるエピソードは、映画のオリジナルです。自分の身を立てるのだけでも必死なときに、老いた親の介護が始まったりするんです。

入院した母親に代わって、粗相をした昇平をお風呂に入れてやったり、介護のある生活を受け入れた芙美は、一皮むけたような逞しさを見せるようになります。

高齢化が進行する象徴として、介護がクローズアップされるようになりましたが、介護は、人生における諸問題の一つに過ぎません。仕事と育児、仕事と介護、複数の問題が同時にやってきます。そんな中で、どうにかこうにか、精一杯に頑張って、そうやって毎日は流れていくのだと、しみじみ思いました。

 

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いかに最期の日々を過ごすか。~終活のすすめ~

日本は超高齢化社会。年金の支給開始年齢を少しずつ引き上げていこうなんて話もありますが、元々、想定されていた年金の受給期間は、ほんの5年だったそうです。

だんだんと長くなっている老後。頭も身体も衰えていく中で、いかに過ごすか。

きょうは、「終活のすすめ」という副題の記事、第二弾です。 

中島京子さんの『長いお別れ』

認知症を患う元中学校長の東昇平を支える妻と三人娘の日々を描きます。 

長いお別れ (文春文庫)

長いお別れ (文春文庫)

 

最期の日々は、思いのほか長~い

現在の医療では、認知症の進行を止める、あるいは治療することはできません。少しずつ記憶をなくし、日常生活が困難になっていき、最期を迎えます。

東昇平の場合は、物忘れ外来を受信して病気がはっきりしてから死までの期間は10年。最期の日々は、とても長い期間に及びます。  

野国美さんの『看取りの医者』

訪問医療専門クリニックを開業し、これまでに何百人もの最期を患者の自宅で看取ってきた著者が「自宅で死のうよ」と提唱するにいたった看取り体験記。 

看取りの医者 (小学館文庫)

看取りの医者 (小学館文庫)

  • 作者:平野 国美
  • 発売日: 2011/11/08
  • メディア: 文庫
 

どこで死にたい?どんな最期を過ごしたい?

この本を読んで、在宅死のイメージが一変しました。

長生きしたい派の人だって、病院で意識ないままに、医療機器にコードでつなげられているのでは意味がない気がします。

平野先生はさらに、院内死の増加と日本人が優しさを失ったことには因果関係があると指摘されています。『核家族化は、家庭から高齢者や病人や死を放逐してしまった。それは子供たちが高齢者・病人・障害者・弱者などに対する想像力と思いやりを徐々に失っていくプロセスでもあった』というのです。

なるほど。高齢者・病人・障害者・弱者の世話をする余裕を失い、お世話をする経験を失い、高齢者・病人・障害者・弱者は病院や専用の施設に追いやられて、分断が進んでいきます。

住み慣れた家で、穏やかな死を迎えることを選びたい。そのためには、誰にでも訪れる死を、家庭の中に、私たちの日常生活の中の「自然のひとつ」に戻さなければなりません。

 

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鬼よりも怖いのが人間です~

今年の節分は2月2日と聞いて、あれっと思われた方も多いのではないでしょうか。節分は、立春の前日のことで、うるう年の影響で移動していくそうです。

きょうは、鬼が出てくる話を紹介します。

鬼は外ならず。鬼は~うち、福も~うち! !

西條奈加さんの『千年鬼』

ひとりぼっちの小鬼は、森で行方不明の弟を探す少女・民と出会います。民を手助けしようと禁断の過去見の術を使ったために、民の心に千年のあいだ悪心を抱かせる「鬼の芽」を宿らせてしまいます。

小鬼は、民の魂を救うために、転生を繰り返す千年のあいだ「鬼の芽」を摘み取り続けると宣言します。小鬼と少女の切ない友情の物語です。 

千年鬼 (徳間文庫)

千年鬼 (徳間文庫)

  • 作者:西條 奈加
  • 発売日: 2015/08/07
  • メディア: 文庫
 

 鬼の芽は、鬼ではなく人に宿る

節分では「鬼は~そと」と豆をぶつけられるし、悪者とされている鬼ですが、人間の中には鬼に負けないくらい、いや鬼よりも怖ーい人もいます。

 『千年鬼』によりますと、人間は、己の犯した罪を恥じる気持ちに耐えかねて、「鬼の芽」を生じさせ、やがて、その「鬼の芽」が弾けると、人鬼(ひとおに)に変じるのだそうです。

悪いことをしたら、誰も見ていなくても、自分の良心からは逃れられないということかもしれません。

 

畠中恵さんの『いっちばん』

優しい若だんなと妖の仲間たちの愉快な物語 『しゃばけ』シリーズには、小鬼が登場します。家に宿ってきしむ音をたてる妖なので、鳴家(やなり)と呼ばれています。

手のりサイズなら、角がはえた鬼だって可愛いものです

鳴家は、何匹も何匹もでてきますが、白沢の仁吉や猫又のおしろのような、個別の名前はなく、ひとまとめに鳴家です。 

当初は、妖の一種として登場しましたが、若だんなの着物の袂に入ってしまえる小柄な姿からか、いつしか「きゅわきゅわ」鳴いたり、要領を得ないしゃべりをして、幼子のようなムードメーカーのような存在になっています。

お菓子好きの食いしん坊で、一番になるのが大好き。こんな可愛らしい鳴家なら、家についてくれたら、楽しそうです。

 

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今週のお題「鬼」

テーマ別お勧めの本 (2021年1月)

読者の皆さま

いつもブログを読んでくださって、
スターをつけてくださって、ありがとうございます。  

 

さて、きょうは1月の振り返りです。

今月のテーマは、5つ。段々、段々と更新頻度が減ってしまい、今では週2、いやほとんど1ですね。 ブログを始めたばかりの頃に毎日、記事を投稿していたのが嘘のようです。 

自分の中の、ブログ・ブームが去ってしまったのかも。以前は、記事を書けても書けなくても、「ブログ、ブログ...」と考えていたのに、近頃は、ブログのことを思い出すこともなく、数日が過ぎていたりするんです。

でもね、もう少し続けていきます。ブームとかじゃなくて、自分に合った落ち着きどころを探してみたい。

 

改めまして、このブログを読んでくださって、ありがとうございます。 

あなたに読んで良かったと思って頂けた記事があったら、嬉しいです。これからもよろしくお付き合いくださいませ。

 

季節感のあるテーマ... 

令和三年にちなんで数字の3、成人式にちなんで猫の妖をテーマにご紹介しました。

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とりとめなく扱ったテーマ

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おかげさまでブログ3年目です!去年と一昨年の今月のまとめ記事です。 

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