Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

人生の主役になるまでは、終われない 

先週、友人の書棚に読みたいと思っていた本が並んでるのを見つけて、さっそく借りて読みました。

電車広告を見て気になった本でしたが、「4回泣けます」という気になるキャッチフレーズで映画化されたものだから、先に映画を観てしまったんです。

どの本かお分かりになりましたか。

映画「コーヒーが冷めないうちに』(塚原あゆ子監督、有村架純さん主演) 

コーヒーが冷めないうちに

どんなお話かというと...

舞台は、コーヒーが冷めるまでのわずかな時間だけタイムトラベルできるという喫茶店「フニクリフニクラ」。過去に戻っても、現実は変えられない等々のルールがありますが、それでもタイムトラベルしたいと訪れるお客さんの話。

ひとつの舞台に入れ替わり立ち替わり現れる人々の人生を描き、舞台でその人々を迎える側も人生ドラマを目撃する中で成長するという、弁護士事務所だったり、病院だったり、連ドラでよく見かけるスタイルです。 

映画には、原作にないストーリーがあった

さらに続編の『この嘘がばれないうちに』と『思い出が消えないうちに』も続けて読みました。読みやすかったこともありますが、映画と小説のストーリーが異なる部分が気になりまして。

原作小説の章タイトルはこんなです

  • 第一話『恋人』結婚を考えていた彼氏と別れた女の話
  • 第二話『夫婦』記憶が消えていく男と看護師の話
  • 第三話『姉妹』家出した姉とよく食べる妹の話
  • 第四話『親子』この喫茶店で働く妊婦の話

4つの心温まる話があることから、映画のキャッチ「4回泣けます」が出てきているわけなんですが、4つ目の話はどちらも親子の話なれど、まったく違うのです。

映画では、有村架純さん演じる喫茶店でコーヒーを淹れてくれる数ちゃんの話。それまでのお客さんたちの視点から、タイムトラベルに送り出す側に視点が移って、幕引きを迎える大事なストーリーです。

あの感動のストーリーはどこへ?と先へ先へと読み進めたのですが、まさかの映画版のオリジナルだったようです。

原作

川口俊和さんの『コーヒーが冷めないうちに』 

コーヒーが冷めないうちに

コーヒーが冷めないうちに

 

人生の主役になるまでは、終われない 

原作では、コーヒーを淹れてくれる数ちゃんは脇役に過ぎず、喫茶店に居ついているワンピースの幽霊の関係は、二作目『この嘘がばれないうちに』にようやく出てきます。一作ずつ、少しずつ、進んでいくのだとおもいます。

映画の喫茶店「フニクリフニクラ」と数ちゃんは、次のステージに進んだので、ストーリーエンド。小説の方は、まだ進んでいないので続いていきます。

 

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秋の夜長にちょっと怪異

9月も終わりに近づき、涼しくなってきましたね。

この季節は、やさしい風を感じながらの読書が気持ちいいです。

きょうは、秋の夜長にピッタリの怪異小説をご紹介します。

 

西篠奈加さんの『雨上がり月霞む夜』

江戸怪奇小説雨月物語」の誕生秘話となる、二人の男と兎の妖が体験する怪異の話。 

雨上がり月霞む夜 (単行本)

雨上がり月霞む夜 (単行本)

  • 作者:西 條奈加
  • 発売日: 2018/11/17
  • メディア: 単行本
 

人ならぬ者たちの世界は、すぐ側に広がっている

雨上がりの月夜、人目を忍んで暮らす雨月の庵を鳥獣戯画のモデルにもなった兎の妖が訪ね、居候となったところが幕開け。この庵には、雨月の幼なじみの秋成も、医師を目指す修行の身を寄せています。

秋成は現実的な人間で、怪奇を信じていませんが、兎の妖と共に暮らし、幽霊を目の当たりにする中で、人ならぬ者の世界を受け入れていきます。

お化けや幽霊はお話の世界だけと思っていませんか。あなたが気づいていてないだけで、人ならぬ者たちの世界はすぐ側に広がっているのかもしれません。

 

梨木香歩さんの『家守奇譚』

古い日本家屋で暮らす男の怪異日記。 

家守綺譚 (新潮文庫)

家守綺譚 (新潮文庫)

 

怪異を受け入れたら、生きやすくなる

こちらは、売れない物書きの征四郎が亡くなった親友の父親から家守を頼まれて、渡りに船とばかりに移り住んだところが幕開け。

そこは古い日本家屋で、床の間の掛け軸の中から亡き親友の高堂が現れ、野良犬を招き入れてゴローと名付けてしまう。ゴローは、旅する河童と友達に。静かに怪異が迫ってきます。

興味深いのは、 人ならぬ者の存在が生活の一部として受け容れられていることです。

征四郎は「お前に懸想しているサルスベリに本を読んでやれ」と言われれば、そのくらいならと引き受けますし、隣のおかみさんは「一目見て分かった」と河童の抜け殻(!)を持ってきたりします。怪異も、家の庭にサルがいた驚きの延長に過ぎないことが分かります。

怪異を生活の一部ととらえると、寛容さにつながるように感じます。

ありえないと否定したら謎が残りますが、狸や狐に化かされたのであれば、「あららー」で済みます。狸や狐に、なぜ、どうしてと追及することはできませんから。

謎は謎のままに。何としてでも解き明かそう、説明をつけようとがんばるのを止めて、分からない、不思議な状況をそのまま受け入れたら、肩の力が抜けて気が楽になります。

 

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夢中になれることは、どこにあるのか

人の歳の取り方にはいろいろあるけれど、こんな分類もできます。歳を重ねるにつれて、趣味がどんどん増えていく人とだんだん減っていく人。 

私自身はというと後者の方。仕事だったり、家族のことをだったり、なんやかんやあって、一度はこれは外せないと夢中になったことから否応なしに切り離されて、それきりになってしまったりします。

このブログも、定期的に更新されるように予約投稿の設定をしておいたのに、なぜか投稿されない不具合があって、その後、怪我をして物理的に書けない時期がありまして。それで、穴を開けてはいけないという変な思い込み呪縛が緩くなったのだけれど、同時に想いも少し薄らいでしまった気がします。

情熱は、たまにやってきて、そして去っていきます。どうしたら、留めておくことができるのだろう、そんなことを考えました。

 

桂望実さんの『僕とおじさんの朝ごはん』

面倒くさがりで、手を抜くことに熱心な料理人、水島健一が料理への情熱を取り戻す話。

僕とおじさんの朝ごはん

情熱をかける対象は限られている

水島はケータリングの仕事をしていますが、料理の味へのこだわりはありません。いかに簡単に作り、そうは見せないか。食べていかれればいいので、お客の満足度にも関心がありません。

無気力に生きるようになったきっかけがあるのか。YES。

しかし、水島は生来、エネルギッシュな人間でもないのです。両親や学生時代の先輩は、労を厭う性格だと口をそろえます。ただ、料理だけは一生懸命にやっていたと。

水島は極端な例にせよ、楽をしたいと思うのは、自然な心理です。洗濯機とか、世の中の便利グッツの多くは、面倒を避けるために開発されたものですし、何事にも全力投球は理想的、模範的ではあっても、現実的には無理があります。

だから問題は、何に一生懸命になるか。何なら面倒と感じずに取り組めるかです。

あなたなら「最後に」何をしたいですか?

交通事故で左腕を失ったバレリーナ、不治の病を抱えた少年、楽に死ねる薬を探す自殺願望者たち。死と向き合う中で、水島に心境の変化が訪れ、料理への情熱をとり戻します。

なぜ、水島の情熱の矛先が料理になるかは明らかではなく、なんとなく。好きなことって、案外そんなものかもしれませんね。

夢中になれるものの見つけ方は、水島がケータリングの仕事で出向いた先で交わした会話の中にありました。会話の相手は、急死した父親の会社を継いだという社長さん。自分の出番はなく、会議で報告を聞くだけというお飾り社長の役割に飽いています。

(一部抜粋)

社長:料理は時間潰しになるかな?

水島:やりようによっては、いくらでも時間を潰せると思います

水島:料理は手を抜こうと思えばいくらでも手を抜けますし、手を掛けようと思えば、いくらでも手を掛けられるものですから

社長:さて、何を作ろうか。まず最初は何がいいと思う?

水島:好きなものでいいんじゃないですかね

社長:苦手なものもないかわりに、好きなものっていうのもなくてね

水島:それじゃ、最後の晩餐はどうですか?これが人生最後の食事だという時、なにを食べたいですか?

「最後」は魔法の言葉です。買い物中にセール最終日と聞くと、覗かなきゃと思うし、最後の一つと言われると、買わなきゃという気になります。そこにあるのは、逃したくないという想いです。

もし、あなたの人生は今月限りと言われたら、何をしますか。おそらく、最後の時間にあてたくなるのは大事なこと。そこにきっと、夢中になれるものもあるんじゃないかと思います。

 

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障がいを隠したくなる理由は、どこにあるのか

日本の社会は、分断されていると感じます。

裕福な家の子どもと貧しい家のこどもが知り合ったり、障害のある子どもと健常者の子どもが一緒に遊ぶことは稀です。

自分とは異なる条件を抱える人のことを知る機会がなかったら、他人の気持ちなんて分かりようもないし、生きづらさが増していくばかりです。 

きょうは、聴覚障害を抱えている女の子たちが登場する話を紹介します。

 

五十嵐貴久さんの『サウンドオブサイレンス』

聴覚障害を抱える3人の女の子と、彼女たちのマネージャーになった普通の女の子、夏子が、ダンスコンテストに挑む青春ストーリーです。 

サウンド・オブ・サイレンス

サウンド・オブ・サイレンス

 

知らないから、誤解が生まれる

ごく普通の高校生の夏子が、クラスでひとり浮いている春香の耳が聴こえないという秘密を知ったところでストーリーが幕を開けます。 

春香は同情を受けたくないと、聴覚障害をひた隠しにしています。読話術を身につけ、障害者の友人と縁を切りますが、秘密がバレるのを恐れて健常者と親しくすることも避けています。

夏子は、最初は聴覚障害のある子と一緒にいて、自分もそうだと思われたら嫌だと思っていますが、おしゃべりが弾むうちに気にならなくなります。そもそも、子どものときに障害者=可哀相な人と教えられて、距離を置いているだけなのです。

聴覚障害の子が集まってダンスチームを組みたいと聞くと、「えっ、耳が聴こえないのに?」と驚きますよね。夏子も驚いたし、春香も「音も聞こえないのに無理」と最初は断ります。

でも、音楽を聴いているのは耳からだけではありません。

昔、テレビで、春香たちが挑んだような聴覚障害者のダンスコンテストを見たことがありますが、これっぽっちも障害を感じさせない素晴らしいパフォーマンスでした。

障害者と侮るなかれ。ハンディキャップ があるからって、可哀相と決めつけるのは違います。誰にだって、出来ることと出来ないこと、得意なことと苦手なことがあります。うまく補い合っていかれればいいのにね。

  

有川浩さんの『レインツリーの国

読書ブログがきっかけで始まる ボーイミーツガール、甘いラブストーリーです。 

レインツリーの国 (新潮文庫)

レインツリーの国 (新潮文庫)

  • 作者:浩, 有川
  • 発売日: 2009/06/27
  • メディア: 文庫
 

分かり合いたい、そこが始まり

こちらの主人公は、健常者の伸行と難聴のひとみ。

ひとみもまた、障害を隠すことを選びます。伸行からデートに誘われても、会うのを避けようとし、いざ会うとなっても、長い髪で補聴器を見えないようにして現れます。

そして、懸命の努力の甲斐もむなしく、難聴がバレたとき、「健常者には分からない」と叫びます。 

彼女たちは、なぜ障害を隠そうとするのか。なぜ、分かり合えないなんて悲しいことを言うのでしょうか。

たぶんそれは、今の日本社会では、障害者が何か足らないところのある可哀相な存在とされているから。障害者を「普通」の人から切り離して、世界が分断されているから。

実際のところ、彼女たちはハンデを背負ってはいるけれど、1から10まで誰かの厄介になっているわけではありません。助けが必要ということで言えば、五体満足な「普通」の人だって不得意分野があって、誰かの支えなしにはいられません。

もっと共に過ごせる機会が増えたらいいのだけれど、既にできあがってある社会の仕組みの中ではむずかしいのなら、せめて、つながった機会は大事にしたい。

だって、分かり合いたいのだもの。 

 

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読書していたら、読みたい本が見つかった

あなたは、どこで読む本を見つけますか。

本屋さんの店頭のポップを見たり、雑誌の本の紹介コーナーなどに目を通したり。新しい本との出会いのきっかけは、いろいろありますね。

このブログがその一つに入っていたら、とても嬉しいです。

きょうは、読書しながら、次に読む本が見つかる一石二鳥の本を紹介します。 

 

名取佐和子さんの『金曜日の本屋さん』シリーズ

駅中にある喫茶店が付いた本屋「金曜堂」は、SNSで評判の「読みたい本が見つかる本屋」。店長の槇乃さんが地下鉄のホームを改造した広い書庫から本を探し出し、喫茶担当の栖川さんが本にまつわるメニューでおもてなししてくれます。

大学生の倉井くんの金曜堂アルバイト体験談、連作短編集です。  

金曜日の本屋さん―夏とサイダー (ハルキ文庫)
 

一作目:金曜日の本屋さん (ハルキ文庫) 

 本の海で溺れないために

一作目の第一話に印象的な言葉が出てきます。

お客様が本の海で溺れないように、要所で浮き輪を投げてやるのが本屋の役目さ。

家業の本屋を業界最大手にまで育てた、倉井くんのお父さんの口ぐせだということなので、作者が抱く理想の本屋さん像と考えられます。

さて、本の海とは何か。

真っ先に思いつくのは、この世界にある本の数が多いということ。倉井くんも「本屋の息子のくせに僕、大きな本屋に入ると、気持ち悪くなるんです。本もコミックスも雑誌もたくさんありすぎて、オエーッてなります」と言っています。

選択肢が多いのは幸せだけれど、多すぎると迷うばかりで、選べなくなってしまいます。でも、それだけではありません。

金曜堂は、高校の読書同好会の仲間がつくった本屋さんで、同じ本の受け止め方が人によって異なることを楽しめる人たちです。

例えば、二作目に登場する『さびしがりやのクニット』はラブストーリーにも読めるけれど、誰にでもある心の穴をどう埋めるの話にも読めるよね、という具合に。 

読書は自由だ。物語は読む人が自由に受け取ればいい。だけどもし、自分の読み方で苦しくなっちゃう人がいるなら、誰かが物語への新しい視点を伝えることは、おおいにアリでいいじゃないか。

本を読んで苦しくなるのも、本の海に溺れたということではないかと思います。

『金曜日の本屋さん』は、登場する本を読んだことがなければ読みたくなるし、読んだいても、「そういう読み方もあったか」と読み直したくなります! 

 

三上延さんの『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズ

ビブリア古書店の若き店主、栞子さんは、古書の売買のほかにも手掛けていることがあります。それは、とてつもない読書量から得た膨大な知識を活かして、古書をめぐる謎を解決すること。

ビブリア古書堂のアルバイト、大輔くんが語る事件簿ミステリです。 

本好きに勝る本の解説者はいない 

本をこよなく愛する栞子さんは、本のことになるといくらでも話したい。読書ができない体質の大輔くんは、本の話を聞くのが楽しい。ということで、大輔くんに「どういう本なのですか」と尋ねられるままに、栞子さんが次々に本の説明をしてくれます。

大輔くんと一緒に、栞子さんの見事な推理や本をめぐる逸話を聞いているうちに、自分でも読みたくなります!

  

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苦手の克服には恋が効く?!

あなたは今、恋していますか。

この恋のためなら何でもできるとおもった、あの強さを取り戻したいです。

きょうは、恋の力で苦手を克服しちゃう話を紹介します。

 

吉野万里子さんの『イモムシ偏愛記』

中学生の凪は、近所の豪邸の主、嘉世子さんに招かれて、下心が芽生えます。嘉世子は、凪が好きなアイドル光くんの祖母なのです。嘉世子さんにお手伝いを頼まれて、光くんに近づけるかもと喜んだのもつかの間、それはイモムシのお世話でした。。。

昆虫が苦手な凪とイモムシを愛する嘉世子さんの出会いのお話。 

イモムシ偏愛記

イモムシ偏愛記

  • 作者:吉野 万理子
  • 発売日: 2019/09/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

好きな気持ちが、がんばる力を連れてくる

好きな人のことなら何でも知りたくなるのに、嫌いなもののことは何にも知りたくない。これは、ごく普通の心理ですが、好きな人と嫌いなものがくっついてしまったら、どうなるのでしょうか。

凪がスニーカーを借りる場面に、この心理がよく表れています。当初、汗臭い男の子のお古と聞いて「もちろんイヤです」という想いが走りますが、大好きな光くんのお古と分かった途端に「頬ずりしたいくらい」「履かせていただけるなら身に余る光栄」へと気持ちが移り変わります。

そして「うちの孫(凪が好きな光くん)もね、イモムシが大好きでね」の言葉で、さらにイモムシのお世話も引き受けてしまいます。

恋の力は、生理的な嫌悪まで超えさせてしまいます。恐るべし。

 

輪渡颯介さんの『怪談飯屋古狸』

虎太は、奉公先を追い出されて、毎日の食事代にも困る金欠状態。

看板娘のお悌ちゃんに惹かれて入った一膳飯屋「古狸」で、幽霊が出た長屋に泊まりこんだら、無代で飲み食いさせてやると持ちかけられます。

怖い話が大の苦手だけれど、飯代が浮く。幽霊が怖いことをお悌ちゃんに知られるわけにはいかない。虎太の肝試し行脚の日々が始まります―――― 

怪談飯屋古狸

怪談飯屋古狸

  • 作者:輪渡 颯介
  • 発売日: 2019/10/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

好きな相手にカッコイイ姿を見せたい 

コレだけは言われたくないことってありますね。虎太の場合は、名前をからかわれるのがとても嫌。

「虎太なんて猛々しい名を持っているのに、まったく虎からかけ離れている。お前は虎太なんかじゃなくて。。。」と言われて、虎太は、恐ろしい幽霊が出るという長屋に泊まることを引き受けます。

でも、ここまで言われるなら、 弱虫となじられているも同然。それでも、猫太と呼ばれるのを回避しようとしているのはなぜか。

この人の前だけではカッコよくありたいってことありますね。虎太の場合は、看板娘のお悌ちゃん。

恋の力は、苦ってなことも、ちょっと背伸びして克服させてしまいます。恐るべし。

 

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テーマ別お勧めの本 (2020年8月)

読者の皆さま

いつもブログを読んでくださって、ありがとうございます。

残暑が厳しい中、いかがお過ごしでしょうか。夏の疲れが身体に積もってくる時期ですから、どうぞご自愛くださいね。

さて、きょうは8月の振り返りです。今月は、4つのテーマがありました。あなたが気になる内容があったら、嬉しいです。  

これからもよろしくお付き合いくださいませ。

 

食に関わるテーマ

疲れているとき、忙しいとき、ひとりでいるときは、食事がおろそかになりがちなので要注意。ご飯をおいしく食べれるかどうかは、心と身体のバロメーターです。

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とりとめなく扱ったテーマ 

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【バックナンバー♪】

おかげさまでブログ3年目です!去年と一昨年の今月のまとめ記事です。  

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いつまでも元気印...でいたい

歳をとっても、いくつになっても元気いっぱいでいたいですよね。

ということで、今日は、元気印のおじいちゃんをテーマに紹介します。

 

竹内真さんの『じーさん武勇伝』

「うちのじーさんは、無敵です」 破天荒なじーさんがの財宝を積んだ沈没船探しを孫息子が語ります。 鯨や鮫と戦ったり、海賊と渡り合ったり、元気いっぱいのじーさんと、じーさんに振り回される家族の楽しいドタバタ喜劇です。

じーさん武勇伝 (講談社文庫)

じーさん武勇伝 (講談社文庫)

  • 作者:竹内 真
  • 発売日: 2006/08/12
  • メディア: 文庫
 

人生はしっかり楽しむべし

このじーさんは、ケンカっ早くて、すぐに騒動を起こすのですが、家族は、じーさんのハチャメチャにあきれつつも、楽しんでいます。

ここが大事なポイント。家族は、じーさんに振り回されることで、ひと味違った愉快な人生を手に入れています。

自分も周りの人も、笑って楽しんでいられる限りという条件付きで、大いに冒険すべしです。 

 

有川浩さんの『三匹のおっさん』シリーズ

「三匹の悪ガキ」として悪名を馳せた幼なじみ3人は、還暦を迎えても、まだジジイではないことを示そうと、夜回り自警団「三匹のおっさん」を結成します。

剣道の達人キヨ、柔道の達人シゲ、機械いじりの達人のノリ 、「三匹のおっさん」が町内で起こる問題を解決していく事件簿です。  

三匹のおっさん ふたたび (新潮文庫)

三匹のおっさん ふたたび (新潮文庫)

  • 作者:有川 浩
  • 発売日: 2015/01/28
  • メディア: 文庫
 

 行き過ぎにはご用心 

こちらのじーさん、もとい、おっさんたちも、元気あふれた御仁。 やっていることは沈没船探しではなく、ご近所の夜回りですから、グッと身近な感じがして、マネできそうな気がしてきます。

ただし、ご近所の騒動に首を突っ込んでいって、いつも感謝されるとは限りません。2作目の『三匹のおっさん ふたたび』では、偽の三匹が現れます。正義の味方のつもりが、相手を怒らせて揉め事を起こしてしまうこともあります。

善意の行動も行き過ぎには気をつけないといけませんね。

 

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メイクするのは何のため?

暑い日の メイク(お化粧)は、大変じゃないですか。

肌がほてっていると、うまくメイクがのらないいし、汗をかくと、流れてしまう。

私たちはこんな大変な思いをしながら、 何のためにメイクを続けているのでしょうか。

 

宮下奈都さんの『メロディ・フェア』

大学を卒業した結乃は、田舎に戻り、母と妹と暮らしながら、化粧品カウンターに勤めることにしました。これを機に、化粧を良く思わない母と妹との間にあるわだかまりを解き、分かり合うことを期待しているのですが、うまくいくでしょうか。

メイクが好き、きれいに新米の美容部員、結乃の奮闘

([み]3-1)メロディ・フェア (ポプラ文庫 日本文学)

きれいになりたい気持ちを大事にしたい

『メロディ・フェア』には、お化粧をめぐって不安を抱える女性たちが登場します。

主人公の結乃は、口紅が好きでメイクが楽しくてしかたないのですが、お化粧することに後ろめたい思いも抱いています。それは、母と妹が明らかに口紅を嫌っていたから。仕事に選ぶほど好きなことを家族に認めてもらえないのは、つらいよね。

人目を気にしすぎて、不自由になっていることに気づく

妹の珠美は「ひとは外見で決まるわけではない。大事なのは中身や」と常にすっぴん。幼なじみのミズキは「化粧なしでは裸で人前に出る気がする」と、表情も分からなくなるほど濃い鉄仮面メイクをしています。やっていることは正反対だけれど、ふたりとも化粧にとらわれて、どこか不安定な感じです。

似合うメイクは、その人らしさを伝える

悩むことなんかないのよ。
どんなことをしたってそのひとらしさは出ちゃうんだから 。

流行のメイクをしたって、みんな同じに見えるメイクだって、
怖いくらいそのひとらしさが出る。

つまりね、似合うメイクをするってことが
そのひとらしさを出すってことなんじゃないかしら。

きれいにするってことは、そのひとらしさを出すってことなの。

これは結乃の先輩、すご腕美容部員の馬場さんのセリフです。

きれいになりたいと思うのは、自然なこと。メイクすることで、なりたい自分に近づく、自分らしく気持ちよくいられる。そんなメイクなら、暑くたって、欠かすわけにはいきませんね。

 

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今週のお題「暑すぎる」

ひとりご飯のすすめ♡

最近、おいしいものを食べに出かけましたか~。

会食リスクが報じられている今こそ、外出先で食べるなら、ひとりご飯です。

気のおけない友人と一緒にわいわいがやがやしながら食べるのも楽しいけれど、ひとりご飯も悪くないですよ。気を遣う相手がいないから、食べることだけに集中して、じっくり味わえます。

きょうは、ひとりご飯の達人の話を紹介します。

 

秋川滝美さんの『ひとり旅日和』

自他共に認める人見知り女王の日和は、仕事の憂さ晴らしにと勧められて、ひとり旅を始めます。お試しの日帰り旅行に始まり、近場への一泊二日、二泊三泊の旅へとグレードアップしていく、ひとり旅入門書としても楽しめる小説です。 

ひとり旅日和

ひとり旅日和

  • 作者:秋川 滝美
  • 発売日: 2019/10/31
  • メディア: 単行本
 

 ひとり旅には、ひとりご飯がつきもの。ホテルの朝食ビュッフェなら郷土料理を少しずつ味わえる等、ひとり旅のコツにも触れながら、各地の美味しいものをめぐっていきます。

ひとりご飯が楽しめれば、ひとりを楽しむひとり旅にも向いています。

 

原田ひ香さんの『ランチ酒 おかわり日和』

祥子は、依頼人の家に出向いて一緒に夜を過ごす見守り屋。徹夜の仕事明けには、おいしい料理とお酒を楽しむことにしています。

表参道、秋葉原、日暮里、御殿場、築地など、祥子の見守りとランチ酒の日記。

ランチ酒 おかわり日和

ランチ酒 おかわり日和

  • 作者:原田ひ香
  • 発売日: 2019/07/11
  • メディア: 単行本
 

おいしいお酒は、おいしい料理をいっそう引き立てて、 一歩前に踏み出す勇気をくれます。 

 

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