Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

賢いお金の使い方を知りたい

きっと、あなたも賛成してくれるはず。わたしたちの人生で一番大事なものは、お金ではありません。けれど、私たちの暮らしにはお金が不可欠であることもまた事実です。

私たちはお金にどう向き合い、付き合っていけばよいのでしょうか。

 

原田ひ香さんの『三千円の使いかた』

20代の次女、30代専業主婦の長女、50代の母、70代の祖母、御厨家の女性たちが結婚、離婚、病気、介護などをきっかけに、お金に向き合って行動を起こすオムニバスストーリー。 

三千円の使いかた (単行本)

三千円の使いかた (単行本)

 

次女の美帆が、保護された犬猫を育てるボランティアに出会ったことをきっかけに、自分の生活に必要なものに気づく場面があります。

ふっと、気づく。ここに書かれていること(犬猫の里親になる条件)は、保護犬だけじゃなく、自分にも必要であることに。

飼育できるような「家」、健康な「身体」、そしてもちろん「お金」。すべて、保護犬を飼おうと飼うまいと必要なことだ。

改めて気づくことでもない、当たり前だと思いますか?

でも、お金がなければ食べ物も買えないよねーという社会ルールを理解するのと、自分の生活に月にいくら必要かを知るのには大きな隔たりがあります。

これが分かると行動が変わります。美帆は、住む場所は賃貸か購入か。マンションか一戸建てかを考え始めます。 

そして行動を起こすときに覚えておくべき大事なことがあります。

お金や節約は、人が幸せになるためのもの。
それが目的になったらいけない。 

  

川村元気さんの『億男

一男は、失踪した弟の三千万円の借金を肩代わりし、借金返済に追われる日々を送っていましたが、貰いものの宝くじで三億円が当たります。人生挽回のチャンスと喜んだのもつかの間、三億円の使い道を相談した親友に持ち逃げされます。

一男が、親友と三億円を追いかけ「お金と幸せ」の答えを探すストーリー。 

億男 (文春文庫)

億男 (文春文庫)

 

 一男の妻は、一男はお金に大切なものを奪われて変わってしまったと言います。

あなたがお金によって奪われた大切なもの。それは”欲”よ

確かに欲は人間を狂わせる。でもそれと同時に私たちを生かしている

 私たちは、もし宝くじで三億円当たったら、何に使おうかと考えます。家を買おう、自動車を買おう。旅行に行こう、高級レストランで食事をしよう、という具合に。

これでは逆なのです。

やりたいこと、欲しいものがあって、そのためにどうするか、必要なお金をどうやって用意するかという順で考えなければなりません。

お金は手段に過ぎないのだから、お金が先にくるのはおかしいのです。

自分のやりたいこと、欲しいことが見つかると、賢くお金を使うことができます。

 

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この身体は誰のもの?

いったい何のために頑張っているのだろうって、思うことはありますか。

自分のため?家族のため?応援してくれる人のため?

どれも正解のはずだけれど、両立しないこともあって、むずかしい。

 

乾ルカさんの『心音』

生まれつき心臓が弱く、1億5千万円の募金を得てアメリカに渡り、心臓移植を受けた明音を、彼女を取り巻く人々の目を通して描きます。明音と同時期に心臓移植を望み、かなえられなかった少女の母親、いじめにあう明音に自身の過去を重ねる教師、孤独な明音の心に触れようとする同級生。彼女を見初めた上司。。。 明るい話ではありません。

心音

心音

 

明音は「皆さん(募金やドナー)のおかげで生かされている分、私は人一倍社会貢献する義務がある」と言って、常に明るく前向きに振る舞い続けます。けれど、「あなたの過去を知りたい」と言われたときに、それは母親からの言いつけで自分の心を偽る行為だったと打ち明けます。

感謝の気持ちを持つのは大事なことです。臓器移植を受けなくたって、私たちの毎日は、いろいろな人に支えられているのですから。

でも、誰かのおかげで今の自分があるということは、何ひとつ不平不満を言えなくなるのでしょうか。それでは、まるで助けてもらう引き換えに自分を明け渡してしまったかのようです。

苦しいと感じるなら、そこには無理があって心が痛んでいます。良い状態ではないのです。感謝は忘れない。その上で、やっぱり嫌なことは嫌だと主張できるようでありたいと思います。

 

映画『私の中のあなた(My Sister's Keeper)』(ニック・カサベス監督、キャメロン・ディアスさん、アビゲイル・ブレスリンさん主演)

11歳のアナは、幼い頃から病気の姉ケイトに何度も臓器提供をしてきましたが、「もう姉のために手術を受けるのは嫌。自分の体は自分で決める」と両親を訴えるというストーリー。

私の中のあなた (字幕版)
 

アナから訴えられたことを知って、 母親は激怒します。アナは頑として臓器提供を拒む一方で、ケイトとは相変わらず仲が良いという、一見矛盾した行動をとり、その真意が裁判で明らかにされます。 

母親は、ケイトを救うことに必死です。子供を想う母親らしい愛情のようにも思えます。でも、そもそもケイトのドナーになることを期待して、アナが誕生したのだったら。移植手術の都度、アナが苦痛とリスクにさらされていたのだったら。ケイトが完治の見込みのない闘病生活に疲れ切っていたのだったら、どうでしょうか。

私たちは人との関わり合いの中で生きていて、期待し、期待されます。期待は、相手に好意があり信頼しているからこそ、生まれます。だから、期待されるのは、存在価値を認めてもらえたようで嬉しくなり、期待に応えられないときは苦しくなります。

本人が求めているものと現実に即した期待であることが大事です。 

 

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テーマ別お勧めの本 (2019年11月)

読者の皆さま 

いつもブログを読んでくださって、スターやブックマークをつけてくださって、ありがとうございます。

寒い日が増えてきました。 温かいお部屋の中でほっこりできる飲み物を片手に読書するのはいかがでしょう。 

 

さて、11月のテーマの振り返りです。

読書ブログらしいテーマ

偶然にも、読書に関するテーマで始まり、終わる月になりました。 

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生き方に関するテーマ

嬉しいこと、悲しいこと、人生にはいろいろあって、そして続いていきます。 

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その他、とりとめなく扱ったテーマ  

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あなたに「読んで良かった」と思っていただけた記事があったら嬉しいです。ちょっとでも気に入ったところがありましたら、ぜひスターをつけて応援してください。

これからもどうぞ、よろしくお付き合いください。

 

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おかげさまでブログ2年目に入りました!去年の今頃のまとめ記事です。 

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読書で世界が広がっていきます

あなたは、司書の方とお話したことがありますか。

本にとても詳しくて、本の貸出しや返却手続きをしてくれたり、本を探す手伝いもしてくれる図書館の黒子のような存在。

私は、司書さんが企画する本の展示紹介コーナーを眺めるのがすきです。

きょうは、司書をテーマに紹介します。

 

竹内真さんの『図書室のキリギリス』

夫の 失踪から3年。本好きの詩織は、私立高校の学校司書として働き始めます。司書の資格も経験もありませんでしたが、校長先生が円花蜂という名前で本を寄贈する謎、1つの本に2つの学校の蔵書印が押されている謎などに取り組んだり、生徒と交流する中で、司書の仕事が面白くなっていきます。 

図書室のキリギリス (双葉文庫)

図書室のキリギリス (双葉文庫)

 

 本をほとんど読まなかった大隈くんは、図書館の使い方を習うオリエンテーション授業で、たまたま手に取った「クマよ」をきっかけに星野道夫の著作にはまり、写真部に入って夏休みに撮影旅行を兼ねた一人旅に出るまでになります。

本を通して広がっていく世界。
(文化祭で行うブックマークコンテストでは)そんなことを語りたかった。学校司書というのはそれを生徒に教える立場だと思っていたけれど、誰よりそのことを教わったのは詩織自身だ。

 本をきっかけに、私たちの世界は限りなく広がっていきます。

 

森谷明子さんの『花野に眠る 秋葉図書館の四季』

れんげ野原のまんなかにある秋葉図書館の司書たちが、利用者から持ち込まれる謎を解決する話。謎が謎を呼び、本に関することから、秋葉という土地の秘密にも迫っていきます。

秋葉図書館を訪れた謎の一つに、昔読んだ本を見つけ、懐かしく読み返したら記憶にあるストーリーとは異なっていたというものがあります。種明かしをしてしまうと、その原因はイラスト。

画家のストーリー解釈によって、イラストの内容が変わり、そのイラストを眺めながら読んだ人によってまた、本の印象が変わります。司書の能勢さんは言います。

君の解釈が間違っているわけじゃない。
物語は受け取る人によって変わる。それでいいんだ。

学校には国語の授業があって、読解のテストがあるから、答えはひとつのような気がするけれど、そうではありません。

本は作者だけではなく、読者のものでもあります。本は、読む人の数だけ、幾通りにも広がっていきます。 

 

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子どもが喜ぶ野菜料理! 菜の花食堂の「小松菜焼き2種」

碧野圭さんの『菜の花食堂のささやかな事件簿 金柑はひそやかに香る』に出てくる「小松菜焼き」をつくりました。 

菜の花食堂のお料理教室で「好き嫌いが多い息子に安くて栄養のある小松菜を食べさせたい」という生徒さんの要望に応えて、靖子先生が紹介してくれるレシピです。

小松菜がシャキシャキおいしくて、いくらでも食べられちゃいます。ぜひぜひ、お試しください。

菜の花食堂のささやかな事件簿 金柑はひそやかに香る (だいわ文庫)

菜の花食堂のささやかな事件簿 金柑はひそやかに香る (だいわ文庫)

 

  

小松菜焼き2種

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小松菜焼2種

材料:

  • 小松菜 1袋
  • お好みの具(ちりめんじゃこ、ごま、しらす、エビ、挽き肉など)適量
  • 卵 1個
  • 小麦粉 1/2カップ
  • 味付け① お好み焼きソース、鰹節
  • 味付け② 麺つゆ

 

作り方:

  1. 小松菜をざくざくと粗いみじん切りにしてボウルに入れます
  2. お好みの具を適当に加えます
    (菜の花食堂のお料理教室では、ちりめんじゃこ、ごまを大さじ1ずつ)
  3. 卵を割入れます
  4. 小麦粉を入れてざっくり混ぜます
  5. 水を少しずつ足していきます
  6. フライパンにごま油をひいて、ボウルの中身を流し入れて2枚、焼きます
  7. 1枚目は、お好み焼きのソースをかけて鰹節を散らします
  8. 2枚目は、食べるときに薄めた麺つゆにつけます

 

<靖子先生の一言アドバイス

お好み焼き風ではあるけど、あくまで小松菜が主役。

これはあまりごちゃごちゃ具を入れない方が美味しいと思うのよ。

とくに麺つゆで食べるときは、つなぎは少ない方がいいし、卵だって抜いてもかまわないのよ

 

試作メモ:

  • お好みの具は、ちりめんじゃこ、ごま、天かすにしました。天かすが入ると、生地がふわっとして美味しくなります!
  • 上記の分量で、手のひらほどのミニ小松菜焼が9枚できました。
  • 味付けが2種類あると、どっちの方が好き~と選びたくなるけれど、これは両方作るのがオススメ。どっちも美味しいし、両方食べるといっそう美味しいの。

 

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