Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

もう一品ほしいときに! 向日葵のある台所の「春雨料理」

こちらの記事↓↓↓で紹介した『向日葵のある台所』に出てくる「春雨料理」を作りました。

「お味噌汁かお吸い物・・・でも、なんかもうちょっとボリュームがほしい」けれど「食べ過ぎは致命傷」と困っているときに登場したお料理です。 

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春雨スープ / 春雨の煮物

春雨スープ

材料:

  • 野菜
  • 鶏がらスープ
  • 春雨

 

作り方:

  1.  野菜を鶏ガラスープでさっと煮込みます
  2.  春雨をひとつかみ入れます

 

試作メモ:

  • スープっぽい仕上がりになるかと思っていましたが、春雨が水分を吸ってしまいました。水分の加減次第で、スープにも煮物にもなるとおもいます。
  • 野菜は、他の料理を作った残りを利用すればいいので、半端野菜の処理にも役立ちます。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

 

頑なになった心をほどくには

あなたは、スピリチュアルに興味がありますか。

神秘的で未知の世界への扉を秘めたスピリチュアルの世界は、私たちを魅了します。不思議で分からないから、癒しにもなり、怪しくもあります。

大切な人がスピリチュアルの世界にはまり込んでいたら、ダマされているのではないかと心配になったときは、どうすればいいのでしょうか。

 

森沢明夫さんの『雨上がりの川』

出版社に勤める川合淳は、家族3人で桜の木が並ぶ川を見下ろすマンションで暮らしています。すべてが順調で幸せな未来に向かっていたはずが、気づくと、かけ離れたところにいます。きっかけは娘の春香が学校でいじめにあったこと。春香は不登校になり、それを苦にした妻の杏子は怪しげな霊能者にはまり込んでいきます。このままでは、家庭がどうにかなってしまう!そこで淳が、春香がとった行動とは何だったでしょうか。

雨上がりの川

この本の帯はややネタバレ気味ですね。中学生の春菜は霊媒師になって、母、杏子を救おうとします。「まさか!」の展開はこのストーリーの魅力ですが、「まさか!」すぎて現実的には参考になりません。

もう少し役に立ちそうな、心理学者の先生のセリフを紹介します。

洗脳を解くっていうのは、何度も、何度も、重ねて強く結ばれた心の紐を、ひとつひとつ順番にほどいていくことと似ているんだよ。

強引に紐の端っこを引っ張ったら、余計に強く結ばれてしまう

 

人はね、いったん洗脳されてしまうと、とても頑固になる。外部の意見を取り入れにくくなるわけだ。じゃあ、どうするかというと、彼らの内側でハッとした気づきが生じるように仕向けてやって、その気づきを自分自身で納得させるの。

 

例えば、奥さんが取った奇行に対して、まずは、それをやるとどういう効果があるの?と訊いてみる。で、奥さんが、こんないいことがあるんだと答えたなら、しばらくしてから、本当にいいことが起きたかい?と問いかけてやるんだ。そうすると、奥さんの脳は自動的に問いに対する答えを考えはじめる。霊能者の言うとおりの結果が出たか否かを

これは洗脳を解く方法を相談したときの答えですが、頭が固くなって他の人の話を聞けなくなっている人を相手にするときにも役立ちます。

人は誰でもそれぞれ事情を抱えているもので、そういう事情を抱えながら右往左往していきてきた結果、いまのその人があるんだよ 

大声や長い説明は、その人の事情を無視しているように感じさせて、心をいっそう頑なに閉ざさせてしまうだけ。さりげなく、一言忍ばせるのが良さそうです。

 

 

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子育てのコツは、人を喜ばせる楽しさを教えること。

あなたは、子供の頃よくほめられましたか。それとも、叱られることの方が多かったでしょうか。

ほめられれば嬉しくて、やる気につながると言いますが、叱られるうちが花という表現もあります。子育てで大事なことは何なのでしょう。

 

秋川滝美さんの『向日葵のある台所』

40代、シングルマザーの麻有子は、中学生の娘、葵と仲良く穏やかに暮らしています。そこへ姉から「母が倒れたから引き取って欲しい」と言われます。昔から母親と折り合いが悪く、極力関わらないようにしてきたのに、ふたたび一緒に暮らすなんて。子供の頃から上下関係が確立していて、麻有子は姉に逆えず、不本意ながら母との同居生活に突入します。そして、母が思いがけない目的をもって、麻有子の元に来たことが分かります。

母と娘の確執が溶ける兆しが描かれた希望のもてるストーリー。

向日葵のある台所

麻有子の母、正恵は、麻有子と葵と暮らし始めて、 自分の子育てが間違っていた、二人には正しい信頼関係があってうらやましいと言い出します。

正恵の子育ては、自分に似た長女には甘く、酒と女遊びで借金を繰り返す夫に似た次女の麻有子には厳しく叱ってばかりというもの。それを反面教師にした麻有子の子育てが異なったものになるのは当然。でも、何が違ったのでしょうか。

『葵ちゃんは全然家事を嫌がらないわよね。むしろ楽しそうなときまであるぐらい。どうやったら、あんなふうになるのかしら?』という正恵が口にした疑問が呼び水になって、それが明らかになります。

(麻有子は、娘と一緒に)家事をしている間はなるべく楽しい会話を心がけ、終われば必ず『ありがとう』や『助かったわ』という言葉を口にした。家事をするにあたって、葵には『これをやっておけば叱られない』ではなく、『これをやれば喜んでもらえる』と思ってほしかったのだ。

(中略)

誰かがなにかをするたびに『ありがとう』とか、『お疲れ様』とかいうことで、円満な人間関係を保つことができる。それは、これまでの人生を通じて麻有子が体得した信念のようなものだった。

そう、ほめたり叱ったりして、何か技術を身につけさせるよりも前に、子供に教えたいことがありました。それは、人との関わり方。 他の人の労を認めて感謝すること、誰かに喜ばせてもらえることを待つのではなく、自分が誰かを喜ばせる楽しさを身につけることができたら、家族とも他人とも良好な関係を築くことができます。

そして

たとえ親子であっても、心地よい関係はお互いの努力なしには作れない。時間だって必要だ。

 

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人生をやり直せなくて良かった...

あなたは、自分の人生に満足していますか。良いことだけの人生があり得ないのは分かっているけれど、そのとき置かれている状況がキツイときは、どこで間違ったのかなぁ、やり直せるものならやり直したいと思うこともありますよね。

きょうは、人生のやり直しをテーマに紹介します。 

 

荻原浩さんの『あの日にドライブ』 

牧村伸郎、43歳。エリート銀行員でしたが、たった一回の失言で職を失い、タクシードライバーになりました。学歴もキャリアも活かせない仕事でストレスフルな日々を送っています。ある日、学生時代に住んでいたアパートの近くを走ったのをきっかけに、伸郎の夢想が始まります。もしも銀行ではなく出版社に就職していたなら。ケンカ別れした恋人と仲直りして結婚していたなら。 

あの日にドライブ (光文社文庫)

あの日にドライブ (光文社文庫)

 

この本のタイトル から、あの日へのタイムトリップを想像したのですが、少しの飛ぶ気配もないままに読み終わりました。たいへん現実的なストーリーです。

伸郎は、自分が送るはずだった、もうひとつの人生の夢想を重ねた後で、こんなことに気づきます。 

もう一度人生をやり直せたら~

甘美な言葉だが、きっと夢想するだけだからいいのだ。

本当にそんなことが現実になってしまったら、たまったもんじゃない。

どんな中身の積み荷だろうと、一度積み上げた荷物をもう一度、最初から積めと言われるのと同じだ。

ゲームをしていて突然ブチッとシャットダウン。あー、保存していなかったから、これまでの苦労が水の泡になったぁ。楽しく遊んでいたはずなのに「苦労」なんて言葉が飛び出すとは。ゲームですら、やり直すのを面倒に感じるのだから、ましてや人生の苦労を再びするなんて耐えられません。

現実的に考えたら、人生はやり直せないのが良いのです。

 

映画『ペギー・スーの結婚(Peggy Sue Got Married)』

(フランシス・F・コッポラ監督、キャスリン・ターナーさん、ニコラス・ケイジさん主演)

ペギー・スーの結婚 [DVD]

ペギー・スーの結婚 [DVD]

 

こちらは過去にタイムトリップします。

大恋愛の末に結ばれた夫との結婚生活が破綻した中年主婦が、現在の記憶を持ったまま高校時代に戻って、人生のパートナー選びをやり直します。そして、夫への愛を再確認して再出発を決意するというベタなストーリー。

空想の世界でも、いや空想の世界ではなおさら、今の人生がいいという結論に落ち着きます。人生はやり直せないのが良いのです。 

 

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進む道に迷ったときは、どうしたらいい?

あなたは、人生の岐路に立って、進む道を決められずに迷ったことがありますか。

わたしたちの人生は、悩んだり迷ったりの繰り返し。どうやって迷いを乗り切ればよいのかを知りたいです。 

 

近藤史恵さんの『エデン』

プロの自転車ロードレース選手のチカがフランスのチームに移籍して半年、憧れのツール・ド・フランスを目前に控えているときに、スポンサーの撤退が決まります。チームが解散したら、日本に帰ることになるかもしれない。焦るチカに、監督は新しいスポンサーを獲得するためにライバルチームのエースをアシストするように指示します。チームが存続しなければ走れない。しかし、そのために自分のチームのエースを見捨てるのか。チカの苦悩と迷いが始まります。。 

エデン (新潮文庫)

 

他のチームのエースをアシストする指示は、選手たちを戸惑わせ、チームのまとまりがなくなって、ギクシャクします。

チームだったり、会社だったり、組織に所属していると、「それはおかしいんじゃないか」と首をかしげてしまう妙な指示を受けることがあります。政治的判断とか、大人の選択と言われるけれど、それは無理を通すための方便にしか聞こえません。でも、将来がを左右する選択であることを考えたら、拒絶するのは得策ではないかもしれません。

チカは、悩み続けた後で、こう言います。

ずっと考えていたんです。(尊敬している)あの人だったら、今のぼくの立場になったとき、どうするんだろうって。

あの人だったら、ヨーロッパで走り続けるためなら、どんなことでもするかもしれない。いや、するはずです。

だから、どうしても考えが決まらなかった。
でも気がつきました。ぼくは彼ではない

悩みがあるとき、ロールモデルとなり人がいるなら、その人ならどうするかと考えるのは良い方法です。問題を客観視するのに役立ちます。

ただ、どんなに一生懸命考えたところで、その人になれないし、その人にとって最善の答えが自分にとっても最善だとは限りません。

どこまで考えても分からないのなら、 思わしくない結果を迎えることになったときに、それを仕方ないと受け入れられるもの。その道を進むことを思い浮かべたときに気持ちが楽になるものがいい。たぶん、それが自分らしい答えです。

 

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